北京/北京基本情報

北京の物価を日本と比較 旅行前に知っておきたい北京事情

北京の物価を日本と比較。以前は「日本より安い!」の一言ですんだ北京の物価ですが、最近ではちょっと複雑に。今回は旅行前に知っておきたいホテルの宿泊費、交通費、食事、お土産の相場などについて、北京と東京の物価を比較してご紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

北京の物価は日々進化している

日々、大きく変化している首都・北京。物価の上昇もかなり顕著

日々、大きく変化している首都・北京。物価の上昇もかなり顕著

北京に長く住んでいるガイドは、北京についてのアレコレをよく訊ねられます。ホテルやレストラン、観光地なんかに関しては、迷わず答えることができるのですが、「北京の物価ってどんな感じなの?」と聞かれると言葉に窮してしまう今日この頃……。

90年代までは、「日本よりずっと安い!」の一言ですんだのですが、最近は、「高いモノもあるし、安いモノもある」とちょっと複雑に。ここでは、そんな近々の北京の物価について、色々なカテゴリーから切り込んでいきたいと思います。北京へ旅立つ前に一読して、旅の予算組みの参考にしてみてください。
   

GDP世界第2位に躍り出た中国 イケイケの北京経済

中国バブル

まるでバブル期の日本!ブランド大好きな中国人

庶民の生活を支える青空市場

庶民の生活を支える青空市場

2010年、中国は日本を抜いてGDP世界第2位に躍り出てから順調な成長を遂げ、3位の日本との差を拡大し続けています。今、中国経済はうなぎ登り。その勢いは、上海万博や北京モーターショーの華やかさを見れば実感できるでしょう。北京の町を少し歩くだけで、ベンツやロールスロイス、フェラーリなどの高級車がバンバン走っていたり、エルメスやアルマーニ、カルティエといった高級ブランドが飛ぶように売れていたり、オフィスや住居の賃貸がうなぎ登りだったり……まさに日本のバブル期を彷彿させられます。

そうは言っても、すべての人々が高級車に乗って、ブランドを身に纏っているわけではありません。大多数の北京人は自転車で青空市場に行って安い食材を捜し求める生活を送っているのです。いわゆる「二極化」。今、社会問題にもなりつつある二極化について、次の章でお話しましょう。
 

高所得者と低所得者の二極化が顕著な北京

今でも路地を一歩入れば昔懐かしい風景が……

路地を一歩入れば懐かしい風景が

庶民の10年間の収入以上の高級車が飛ぶように売れている

高級車が飛ぶように売れている

中国全土で高所得者と低所得者の二極化が話題となっていますが、それが最も顕著なのが首都・北京。中国人は「北京の金持ちはケタが違う」と言いますが、政府のお膝元・北京にはたくさんの利権があり、普通に立身出世した成功者以外に、表には出てこない大富豪がゴロゴロ存在しています。そんな彼らの爆発的な消費力が、北京の物価上昇を後押ししているのです。

 
庶民の力強さ

上下の開きが顕著な北京

しかし、何億円もする美術品や高級車を買いあさる派手な生活をしているのは一部の人たちで、大多数の北京人はつつましい毎日を送っています。北京のバブリーな部分ばかりが報道されがちですが、実態のところはどうなのでしょう。2017年6月発表のデータによると、2016年の北京労働者の平均月給が7706元(12 万円強) 、庶民の給与は約7万円といったところです。中国人の家庭は共働きなので、一家の月収は日本円にして約25万円。そう考えれば、日本よりもやや物価が安いと言えるでしょう。実際、下を見れば見たでまたキリがなく、2016年の発表によると、北京の最低賃金は1890元(3万円強)となっており、月5万前後の薄給で肉体労働をしつつ、実家に仕送りをしている地方出身者も少なくありません。

とにかく、北京の物価が年々上昇しているのは変えがたい事実。1978年にスタートした改革開放以来、約30年で北京の世帯収入は約70倍という驚異的な伸び率! 実際、北京の物価が東京並みになりつつあることを肌で感じるこの頃です。

※所得格差の程度を示すジニ係数から見る中国所得格差の実態については、「中国の物価」で紹介しています。
 

中国のニュースサイトによる物価調査

毛沢東(北京天安門)

近年の首都北京の物価高騰を、かつての主席はいかに見ているのか……

国家統計局の2017年1月の発表によると、2016年度の消費者物価指数(CPI)は前年比2.0%の上昇。3%以内に抑えるという物価コントロール目標を達成しました。2011年7月に上昇率6.5%を記録した後、政府の物価対策などの効果で次第に安定しつつあるものの、依然として「物価がどんどん上がっている……」と感じます。特に一番大きな上げ幅の食品は低所得層の生活を脅かしています。

英誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の「世界で最も生活費の高い都市」の2017年度の調査結果をみると、世界で一番生活費が高いのはシンガポール、東京は4位、北京は47位となっています。ちなみに香港2位、大阪5位、ソウル同じく5位、上海69位、ニューヨーク9位です。

中国の物価急上昇が騒がれる中、中国のニュースサイト・環球網が2012年2月20日~3月20日、世界の主要20都市(※)でカテゴリー別に物価調査を実施しました。その結果から東京と北京の物価を抜粋して比較していきます。

※北京、香港、ニューヨーク、東京、ソウル、ニューデリー、シンガポール、ベルリン、パリ、ロンドン、シドニー、台北、ヨハネスブルグ、ミラノ、バンコク、バンクーバー、チューリッヒ、モスクワ、ブラジリア、アルマトイ
 

北京と東京の「食品」に関する物価比較

中国野菜

安全問題はあるものの、市場の野菜は安くて新鮮!

野菜(リンゴ、バナナなど)、野菜(トマト、キュウリなど)、肉類(牛肉、鶏肉など)といった食品の価格を比較した結果、20か国の中で東京は圧倒的な首位で、北京は中の下レベルでした。さて、両都市の具体な価格をそれぞれ見ていきましょう。
  • リンゴ500グラム当り東京45.47元、北京6.9元
  • バナナ500グラム当り東京25.09元、北京3.5元
  • トマト500グラム当り東京45.47元、北京3.8元
  • キュウリ500グラム当り東京22.66元、北京3.3元
  • 牛肉500グラム当り東京150.27元、北京29.9元
  • 鶏肉500グラム当り東京30.27元、北京8元
  • 牛乳500ミリリットル当り東京15.06元、北京5.7元
  • 卵1パック当り 東京15.06元、北京7.2元

北京と東京の「生活費」に関する物価比較

北京の若者

北京の若者。交通機関で携帯に向かいっぱなしなのは日本と同じ

北京は水道、電気代、通話料などが割安で。いわゆる贅沢品は割高になっています。家賃は北京のほうが高いという結果になりました。実際、エレベーターなしバスタブなし(シャワーのみ)といった物件でも、1DK月5千元(約8万)以上はします。
  • 水道代1立方メートル当り東京30.72元、北京4元
  • 電気代は中国単位1度数当り東京1.98元、北京0.49元
  • 携帯通話料1分当り東京3.04元、北京0.4元
  • iPhone 4S(16G)1台当り東京3878元、北京4988元
  • 賃貸は中心部の2DKの家賃1ヶ月当り東京6844元、北京1万元
  • Rejoice シャンプー500ミリリットル1本当り東京37.87元、北京34.88元
  • マルボロ(クリスプミント.)1箱当り東京33.46元、北京29元
  • シャトー・ラフィット・ロートシルト(1997年)1本当り東京6464元、北京1.05万元
  • ルイ・ヴィトンのボストンバッグ(モノグラム スピーディ30)1つ当り5582元、北京6100元

北京と東京の「交通費」に関する物価比較

北京の地下鉄

整備され利用しやすくなった北京の地下鉄

ガソリン代、地下鉄・バスの運賃などの交通費は北京がだんぜんリーズナブル。
  • ガソリン代1リットル当り東京11.18元、北京8.87元
  • 地下鉄運賃10駅当り東京14.4元、北京4元
  • バス運賃10駅当り15.2元、北京2元
  • タクシー初乗り東京54元、北京13元
  • トヨタカローラ1台当り東京13.69万元、北京12.38万元

北京と東京の「教育費」に関する物価比較

北京の幼稚園

幼稚園のイベント風景。幼稚園の学費は月2000元~と安くない

授業料は下記のような結果ですが、北京(中国)は小中学校の教科書が有料だったり、地方戸籍の場合は特別寄付金を払わなければならなかったりと諸費用がけっこうかかり、実際、年間5000元程度は必要となります。
  • 小中学校の年間授業料は東京、北京ともに無料
  • 大学の年間授業料は東京7.22万元、北京5000元
こうしてみると、北京は食費や電気水道代、交通費、教育費などが安くて、家賃や嗜好品はやや高めという結果になっています。けれど、実際に生活している人々の声を聞くと、北京の食品や教育費もけして安くなく、生活を圧迫している!という意見が圧倒的多数。ここ数年、北京は庶民にとって暮らしにくい町になりつつあることは間違いありません。
 

北京では「高級=良品」とは限らない

藩家園旧貨市場

観光客に人気の藩家園旧貨市場

キッチュなチャイナ雑貨が手に入る南鑼鼓巷。人気のスポット

キッチュな中国雑貨が揃う南鑼鼓巷

北京の消費者の成熟度はまだまだ低く、「高いから良いモノだろう」と安易に捉えてしまう人が少なくないせいか、本当の意味での「高級=良品」という法則はまだ成立していません。日本の百均で売っているような日用品に何百円もの値段がついていたり、馴染みのブランド品が日本の数割増しで売られたりします。特にレストランはその傾向が顕著。立地条件がよくてインテリアが凝っている店は大抵高値なのですが、その店の味とサービスが値段に見合っていない場合も少なくありません。

それでは、日本市場という比較対照を持っている日本人観光客にとって魅力的な消費対象とはどんなものなのでしょうか? この答えは人によって違ってくるので難しいのですが、ザクッと言い切れば、「北京ならでは」で「リーズナブルなもの」は普遍的に喜ばれます。だから、観光客にとっては買い物をするなら市場(マーケット)、食事をするなら屋台が人気なのでしょう。もちろん、そう簡単に説明できない部分があるので、後は「食べる」、「住む」、「遊ぶ」、「買う」というカテゴリー別に北京の物価を説明しつつ、旅に役立つ情報を発信していきます!
 

北京のファストフード“快餐”は安い?高い?

近年、デリバリーサービスを導入したケンタッキー。マック、吉野家も

デリバリーサービスを実施するケンタ。マクド、吉野家も

およそ20年前。マクドでの食事は若者のステイタスだった

かつて若者の憧れだったマクド

まずは一番分かりやすい比較対照として、ファストフードを取り上げたいと思います。そもそもファストフードとは、短時間で食べられる手軽な食品・食事のことで、“安い!”というイメージがあります。その概念はアメリカで起こったもので、改革開放(1978年~)以前の中国には存在しないものでした。

マクドナルドが北京に登場したのは1992年(中国1号店は1990年、深センにオープン)。北京の銀座といわれる王府井に誕生した世界最大規模のマクドナルド(現在は存在しない)は、北京中の人々を震撼させる大ニュースでした。当時、北京に留学していたガイドもよく通っていたのですが、精一杯お洒落した――それこそ正装といえる服装を着た――中国人が少し緊張した面持ちで、ハンバーガーを大事そうに食べている光景を今でもよく覚えています。
 
后海にある中国風インテリアのスタバは観光客に人気

后海にある中国風のスタバ

あれから早25年。北京人のお給料も物価も数倍~数十倍に跳ね上がっている中、ファストフードだけは、大幅な値上がりがなされていません。そうなると、ファストフードが本当の意味でファストフード(快餐/クワイツァン)として利用されるようになってきました。今では普通に(普段着で)食事を楽しむ家族で賑わっていますし、待ち合わせでなどで時間をつぶす若者たちの姿も見られます。

北京にはほかにもケンタッキー、吉野家といったファストフードや、スターバックスなどのコーヒーのチェーン店が町中いたるところに存在しています。価格的には日本よりもやや安めといったところで大きなお得感はありませんが、慣れない外国において馴染みある店舗は一種オアシスのような存在。さて、実際の価格帯について見てみましょう。
 

■マクドナルド&ケンタッキー
ケンタの朝のお粥は全部で3種類

ケンタの朝のお粥は全部で3種類

マクドナルド(麦当労/マイダンラオ)とケンタッキー(肯徳基/ケンダージー)は、北京人に最も親しまれている外資系ファストフード。どちらも単品メニューはもちろん、日本と同じようなポテトやドリンクが付いたセットメニューが楽しめます。

セットメニューの価格はマクドナルドが約17元(300円弱)~、ケンタが約15元(約250円強)~。2017年現在、マクドナルド、ケンタッキー共にメニューの中国化という特徴が見られます。マクドナルド・ケンタッキ―共に朝メニューにお粥があり、他にもタロイモ味のサンデーやパイ(マクド)、老北京鶏肉巻(北京風チキン ツイスター/ケンタ)、チキン丼(ケンタ)などなど、中国チックなメニューを展開しています。

■吉野家
定番の吉牛(普通盛り)&おでん(2元~)

定番の吉牛(普通盛り)&おでん(2元~)

丼物が食べたくなったら、やっぱり吉野家(ジーイエジャー)。北京進出は1991年とマクドナルドよりも早く、その知名度はなかなかのもの。“吉牛”の牛丼は普通20元(300円強)と大盛り26.5元(約450円)の2サイズで定番メニューとして展開しています。その他、照焼鶏排飯(照焼き鶏丼/普通15元、大盛り20元)、什錦●飯(野菜キノコ丼/普通17元、大盛り22元)など、中国ならではの丼物も見逃せません。
※●……草冠に姑

■スターバックス
お土産としても喜ばれる人気の御当地タンブラー95元

万里の長城柄の御当地タンブラー95元(1500円強) (C)Ayako・H

スターバックス(星巴克/シンバークー)の珈琲はブレンド17元(250円強)~、アメリカン22元(350円強)~、カフェラテ27元(450円弱)~と日本と同じような値段です。スイーツもマフィン16元(250円強)など同じように揃っています。注目すべきは北京限定の御当地タンブラー。自分用としてはもちろん、お土産にも喜ばれる逸品です!
 

安くて旨い! 食事は北京旅行の大きな魅力

安くて美味しい店はいつでも人でいっぱい!

安くて美味しい店はいつも人でいっぱい

具沢山の

一度は食べたい炸醤麺

北京の外食率は、日本と比べてグッと高い傾向。その背景には「ほとんどの家庭が共働きである」、「外食の価格が比較的安い」といった要因があります。包子(パオズ:中華まんじゅう)+豆漿(ドウジャン:豆乳)の伝統的な朝食ならば10元(160円弱)弱ですし、野菜のたっぷりのった炸醤麺(ジャージャンメン)も15元(約250円)前後でいただけます。

前菜、スープ、主菜、主食などが揃うレストランの価格はピンキリですが、北京の庶民に人気のお店は2、3人で飲んで食べて100元前後(1600円前後)。もちろん、北京ダックやアワビ、フカヒレなどを食べようとすれば、お値段もそれなりにプラスされていきます。けれど、北京ダックはやや高級な店でも1匹まるまる約200元(約3200円)と日本と比べればまだまだリーズナブル!
 
北京ならではの宮廷料理は値段がはっても食べる価値あり!

宮廷料理は高くても食べる価値あり

そうはいっても最近では、高級志向の店がどんどん増えて、予算1人数万円という高級レストランも少なくありません。中には宮廷料理のように「北京ならでは」の利用価値のあるレストランもあるので一概にはいえませんが、北京の高級レストランは中身がそれに伴っていない場合も少なくないので、高級店だからといって多大なる期待はしないほうが無難です。

それでは、北京を旅行するにあたって食事の予算はどのぐらいで考えておけばいいのでしょう。旅のスタイルによって変わってきますが、ある程度、北京の食文化をしっかり味わいたいのならば、1人1食1000円(倹約型)~5000円(ちょっと贅沢に)ぐらいで考えておくようにしましょう。

北京のおすすめレストラン&バーについては「北京の中華料理」、「北京の各国料理レストラン」、「北京のナイトスポット」を参照ください。
 

北京のホテルは予約必須! 気ままにぶらりは少し危険

宿選びは旅の大切なポイント。事前にしっかり準備して

宿選びは旅の大切なポイント

北京ならではのムードあるホテルもおすすめ

中国風インテリアのホテルも急増中

どこの国に行くにも同じでしょうが、ホテルの予約は出発前にしっかり行なっておくべきです。特に北京にはビジネスホテルなどのリーズナブルなホテルが少ないため、やむをえぬ場合以外の“飛び込み”はおすすめできません。ホテルですので当日の宿泊ももちろんOKですが、旅行会社などを通じて事前に予約した場合の数倍の宿泊料が必要となります。

気になる価格は……と言うと、五輪を契機にホテルが乱立した北京のホテルの宿泊料は以前と比較すればかなりお得になってきました。前もって予約すれば、5つ星であっても1万円以下で泊まれるホテルもありますし、オフシーズン(11~3月)なら、オンシーズン(4~10月)の数割り引きになる場合も! 平均的な価格はドミトリー50元(1000円弱)~、星ナシ150元(約2500円)~、3、4星で約3、400元(約5000~7000円)、5つ星700元(約1万円2000円)~といったところです(すべて事前に予約した場合)。

さらにお得なのが航空券や観光プランがセットになったツアーです。日本からの航空券込みのツアー料金が、通常のホテル代よりも安い!?なんてことも少なくないので要チェックです。

北京のおすすめホテルについては「北京のホテル」を参照ください。
 

北京はタクシーもチャーターも交通費はかなりお得!

北京のタクシーはドアが手動式

北京のタクシー。夜間は初乗り11元

北京の交通費は、タクシー初乗り13元(200円強)、バス1元(約18円)、地下鉄通常3元(約50円)~、運転手付き車のチャーター8時間で1000元(約1万6000円)と、北京のほかの物価がぐいぐい上昇している中において大きな値上げもされず、かなりリーズナブルです! 注意点はバスや地下鉄は日本のようにタイムスケジュールが正確ではないこと。時間的な制約のある旅行者は、市内の移動はタクシーで、万里の長城や明十三陵など郊外へ行く場合は車をチャーターというのがベストです。

※ただし、ここ数年、北京のタクシー不足は深刻化し、朝夕のラッシュ時は空車が皆無となるので、前もって車をチャーターするか、余裕あるスケジュールを組むことをおすすめします。

北京の交通事情については「北京の市内交通」、「空港から北京市内へのアクセス」を参照ください。
 

北京の観光スポットの料金設定はやや高め

最も有名な万里の長城・八達嶺

最も有名な万里の長城・八達嶺

北京の観光スポットの料金はけっしてお安くありません。まれに入場料2元(約25円)といった破格値のところもありますが、一般的には入場料が10元(約160円)~60元(約1000円)ぐらいで、その他にも安くない諸費用(ロープウェイや別途入場料など)がアレコレ必要となります。またこれはどこも同じですが、観光スポットでの食事やお茶は、通常よりもやや高めに設定されていることを留意しておいてください。

北京の観光スポットについては「北京の観光・世界遺産」を参照ください。
 

北京のお土産予算は“少し多めに”がベター!

一度は体験して欲しい中国の茶文化

自分用としても欲しくなる中国茶器数十元(数百円)

お土産の予算こそ、買う量やあげたい内容によって全く違ってくるため、ズバッと言い切ることができないので、伝統的なお土産の相場を個々に紹介したいと思います。
  • 陶磁器…芸術品のようなものは目が飛び出るような高値ですが、大量生産のものなら数百円~
  • シルク製品…クオリティによって違いますが、一般的にパジャマ3000円程度、ストール1500円程度
  • カシミヤ製品…クオリティによって違いますが、一般的に良質カシミヤのマフラー3000円程度、セーター1万円程度
  • チャイナ服のオーダーメイド…布地込みで約3万円~
  • 印鑑…石によってピンキリですが、篆刻(てんこく)込みで2000円ぐらい~
伝統的なお土産以外にも、チャイナ雑貨やアクセサリー、アンティークなど素敵な商品がたくさんあります! 欲しいものに出会って予算が足りない!ということのないよう、少し多めの準備をおすすめします。

お土産については「中国のお土産」、北京の買い物スポットについては「北京のショッピングスポット」を参照ください。


さて、北京の物価についてのご紹介はここまでですが、予算組みの参考になりましたでしょうか? 今、北京はあらゆる面において成熟期を向かえつつあり、消費者としてはとても楽しい町になってきています。ぜひ一度、北京の勢いを実感しに来てください!

中国全体の物価については「中国の物価」をどうぞ!


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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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