新築マンションは、全室洋室の間取りが一般的になりつつある昨今です。リビングに隣接した和室をあえて洋室にリフォームする中古マンションの例も多く見られます。一見、洋風化した私たちのライフスタイルに合っているようにも思えますが、本当にすべて洋室のほうが暮らしやすいのでしょうか。

ずばり、私は、2LDK・3LDKの間取りを選ぶなら「1室は和室のある間取り」をお勧めします。


寝室、リビング、ダイニングに自由自在な使い方が

まず、和室のある間取りを機能面からみていきましょう。
和室のある間取り

和室のある間取り

夜になると、ふすまを閉めれば寝室に。親子で川の字になって寝ることができます。また、お客様の寝室としても活用できます。和室には押入れがついているので、布団の収納に便利です。洋室のように布団の収納に苦労することはありません。ごろ寝、大の字寝ができるので、リビングのソファとは一味違った、くつろぎが楽しめます。

大人ばかりではなく、おもちゃやゲームを広げて遊べる和室は子どもの遊び場としても最適です。こたつを置けば、そこで食事もできます。冬はお鍋が楽しめます。家族全員のたまり場と化してしまうでしょう。


書斎、勉強部屋にも有効

書斎として使うのもお勧めです。襖や障子、畳で仕切られた和の空間は一つの小宇宙にも擬せられます。 自然素材を生かした構造や色調は「くつろぎ」や「落ち着き」をあたえます。

畳や障子などの自然素材は音を吸収する効果があることから、周囲雑音のレベルは概して低いことも知的作業に適しているといえあれています。したがって、SOHOとして活用する方もいます。

また、北九州市立大の森田洋准教授(生物資源工学)の研究で、畳に使われるイグサが子どもの集中力アップに効果があることが分かりました。畳を敷いた教室と通常の教室で、小中学生が数学の問題を30分間に何問解けるかを調べたところ、結果は、普通の教室より畳の部屋での解答率の方が、平均で14.4パーセント増。学年別でみると、小学5年生は24.3パーセントで、中学1年生の12.4パーセントと比べて2倍近い伸びがみられたということです。

畳の部屋を勉強部屋にすると子どもの成績も向上しそうです。


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