■メゾネットマンションとは?

賃貸・分譲を問わず「メゾネット」式の間取りといえば、高級マンションの代名詞のようですが、そもそもこのメゾネット(maisonette)とはフランス語でして、上下2層を一戸の住宅として占有するヨーロッパタイプの集合住宅の方法を語源としています。

内部に階段や吹き抜けがあり、天井が高く立体的な広がりを生むことができ、しかも一戸建て感覚が味わえる・・・などの特徴があり、ホテルであればスイート、マンションであればハイグレードタイプのイメージがありますが、毎日の生活のなかで、その住み心地ははたしていかがなものでしょうか?

今回は平成15年の秋にメゾネットタイプのマンション(専有面積100平米超・3LDK)にお住まいになったご家族に直撃インタビューしてみました。


■採光・日当たり・開放感

「特にメゾネットにこだわっていた訳ではなく、専有面積が100平米以上を希望していましたが、いくつかの物件を見学するなかで最上階で南向き、予算も範囲内」というのが決定の理由でした。しかし・・・

「吹き抜けの部分に窓がついており、採光の面では良かったです。晴れた日は部屋全体がかなり明るい」「天井が高いので開放感がありますし、また実際より広く感じる部分はあると思います」と立体的な設計上の恩恵を享受できている印象ですが、「ただ、照明の取り替えが大変そう」といった側面もありました。6メートルを超える天井高だからこその悩みでしょう。


■意外と不便?な階段

また、住宅雑誌には載らない本音の部分も飛び出してきました。「気になるのは、小さい子供がいるうちは階段を登りたがる(しかもよく落ちる)ので危険で困る」「掃除をするときに2階まで掃除機を持っていくのが面倒くさい」と、誰もが想像していた回答が戻ってきました。

このお宅では階段の1階部分に木製の柵(さく)を取り付け、小さいお子さんが2階へひとりで上がれないような工夫がされていました。洗濯物や掃除機を持って階段を上がるのも毎日のことだけに、大変なのかも知れません。

最後に、冷暖房効率については「暖房のときに暖気が2階に行ってしまうのではないかと考え、実際の広さよりも大きい部屋用のエアコンを購入しました。そのせいかどうかはわかりませんが、ほとんど不満はありません。床暖房もついていますので、こちらも有用でした。また、晴れた日は日中を通して陽が入るため暖かいです。土、日の日中に暖房を入れたのは数えるほどです。逆に夏はかなり暑くなるだろうと心配ですが・・・」と、最上階で南向きだからこその特性を受け、暖かい冬が過ごせたようでした。


まだまだその数は少ないメゾネットマンション。今回の貴重な取材を通して2層住宅における生活上のメリット・デメリットの一面が伺えました。
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