野外で愉しむ淹れたての一杯
マイボトルの温かいお茶もいいですが、美しいロケーションを背景にプチ茶会もおすすめです。持って行くものは、茶壺、茶杯、茶葉、お湯だけ。茶盤がわりになるお皿と、使い終わった器を拭いたり包んだりする茶布があると便利です。公園のベンチで、茶壺を使って淹れるお茶の味は格別です。茶壺から立ちのぼる湯気が視覚的にも温かみを感じさせ、澄んだ空気に漂うお茶の香りにうっとりと顔を上げると、辺り一面色付いた木々に囲まれた幻想的な空間。小さな茶杯で淹れたての一杯をいただくと、しだいに首元が温かくなってマフラーをはずし、もう一杯いただくと指先までじんわりと温かくなり、もっと散策したくなりそうです。
携帯用のコンパクトな茶器セットなどでなくても、お手持ちの器をいくつか持っていくだけならコンパクトにまとまります。出かける前にすることはお湯を沸かすだけですから、お弁当を持ってピクニックに行くよりもずっと簡単。カジュアルにお茶会気分を楽しむことができます。
外したマフラーの上にはらりと舞い降りてきた落ち葉、それだけで優雅な雰囲気を演出してくれます。寒い季節が苦手な方も、身体が温まるお茶を上手に取り入れて、寒い時期ならではの美味しさや楽しさを満喫してみませんか。