しかし、ポリフェノールの機能はエイジングケアだけにとどまらず、私たちの健康維持に欠かせないサポート成分としての機能も担っています。そこで今回は、美容以外の用途も含めた、ポリフェノールの機能についてご紹介します。
ポリフェノール=ワインだけじゃない!
実はスゴイ「フラボノイド」のパワー
ポリフェノールとは、植物の色素成分のこと。その種類は実に、5,000種以上とも言われています。また、そのうちの大半が、「フラボノイド」に属しています。例えば、緑茶のカテキンや、大豆のイソフラボン、ブルーベリーのアントシアニン、ゴマのセサミン、ブドウのレスベラトロール、蕎麦のルチン、柑橘類のヘスペリジンなど、おなじみの成分もフラボノイド類と位置づけられます。それぞれ、下記のような機能が期待されています。
・カテキン
緑茶のカテキンには長寿効果も?
・イソフラボン
女性ホルモン「エストロゲン」と似た働きをすることから、女性に人気の成分としても知られています。男性が摂取することで、薄毛・発汗などの抑制にもつながると言われています。美容・美肌効果をはじめ、女性らしい体型の維持、骨粗しょう症の予防などにも期待されています。
・アントシアニン
ベリー系の果実や紫いもなどに見られる、青紫色の色素成分。期待できる機能としてもっとも有名なものは、視覚機能に関する効果。例えば眼精予防にはじまり、パソコンや携帯電話を使い過ぎて疲れた目のケアとしても役立ちます。さらに、脂肪の蓄積や血圧の上昇を抑える効果から、メタボや生活習慣病の予防にも期待されている成分です。
目の健康にもポリフェノールが活躍!
ゴマに含まれていることで有名な成分。内臓の活性酸素を抑制させることから、エイジングケアやコレステロールを低下させる機能に期待が集まっています。血液のめぐりが良くなることから、身体の若返りや美肌づくりに役立ちます。
・タンニン
タンニンは紅茶・緑茶などに多く含まれる成分。もともと、木の葉や幹などに含まれています。収れん効果を持っているのが特徴で、肌・毛穴を引き締める働きがあることから、化粧品の成分として使用されることも有ります。
・レスベラトロール
赤ワインなどに含まれている成分。ぶどうの種や、ピーナッツの薄皮などにも含まれています。長寿遺伝子にスイッチを入れる機能がTV番組などでも紹介され、一躍有名になった成分ですが、長寿だけでなく、美容、メタボ予防、認知症予防などにも期待されています。
ベリー系果実にはポリフェノールが豊富。
全ての成分に共通して言えることですが、ポリフェノールには高い抗酸化力があることから、エイジングケアに役立つと言われています。
さらに、血液中の活性酸素が撃退されるために、身体が元気になったり、生活習慣病の予防になったり、ひいては美肌にもつながると考えられます。