新たにわかった「ルチン」と「ヘスペリジン」のガン予防効果

先に挙げた成分は、それぞれの目的に合わせた形でサプリメントとなって販売されています。しかし、他のフラボノイドの種類に比べると、単体でサプリメントとしてあまり見かけないのが「蕎麦のルチン」と「柑橘類のヘスペリジン」。しかし、この2つの成分に、驚くべき機能があることが発表されました。
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柑橘系フラボノイドに注目


これまでにポリフェノールのガン予防に関わる研究などにも注目が集まっていましたが、ここにきて、ポリフェノールの中でもフラボノイド類、とりわけ「ルチン」と「ヘスペリジン」において高いガン予防効果が期待できることがわかりました。


フラボノイドの新たな調査結果

米国疫学雑誌『Epidemiology』に掲載された、スペイン・バルセロナのカタルーニャ腫瘍学研究所で行われた調査によれば、フラボノイドに、がんの死亡リスクを抑える働きがあることが明らかになったとのこと。それも、全てのフラボノイド類ではなく、蕎麦に含まれるルチンと、柑橘類に含まれるヘスペリジンを摂っていたグループのみにその結果が現れたのです。
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予防医療の分野での活用にも期待!


調査対象となったのは、29~69歳の40,622人(男性38%、女性62%)で、13.6年によって行われ、16人が心血管疾患、956人はがんによる原因で、合計1,915人が死亡。その中でも、「ルチン」「ヘスペリジン」を多く摂取していた人たちは、摂っていなかった人たちと比べ、4割もがんのリスクが低下していたそう。

フラボノイドの中でも、あまりスポットライトを浴びる機会のなかったルチンとヘスペリジンに、新たな可能性が見つかった調査結果となりました。


サプリで摂取する際の効果的な方法

このように、一言でポリフェノールといっても、フラボノイド類、さらにルチンやヘスペリジン、カテキン、イソフラボン……というように、様々な種類が存在しており、その機能も変わってきます。

ざっくりと「抗酸化」という共通した機能がメインとなりますが、その中でもピンポイントで期待したい効果がある場合には、その機能を持つ成分を選ぶようにしましょう。

また、ポリフェノールは水溶性なので、体内で効果を発揮できる時間は長くありません。小まめに食事から摂取するのは難しいので、そんなときはサプリメントを活用しましょう。


ポリフェノールの今後に期待!

サプリメントで発売される際には、上記のような効果は薬事法の規定上、謳うことができません。また、「サプリメントを摂れば病気の予防や治癒ができる」と安易に考えてしまうのも、危険なこと。

しかし、ポリフェノールが美容健康維持に役立つことは明らかであり、私たちの生活を豊かにしてくれることは間違いなさそうです。研究が進み、これからますます広がるポリフェノールの可能性に期待したいですね!

【参考】
Epidemiology


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。