ボジョレーヌーボーに合うチーズ7選!おすすめの食べ方は?
イベントやパーティーが盛り沢山な秋~冬。中でも、ワイン好きの方々が楽しみにしているのが、ボジョレーヌーボーの販売解禁日です。ボジョレーヌーボーとは、フランス、ボジョレー地区のワインの新酒の事。毎年11月の第3木曜日の販売解禁日に、新酒を楽しみその年のぶどうの出来を確認する現地での習わしが、日本でもすっかり定着しました。その解禁日に合わせ、ご自宅でボジョレーヌーボーパーティを予定している方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな時にお役立ちなボジョレーヌーボーと合わせたいチーズをいくつかご紹介したいと思います。
ブリ・ド・モー(白かびタイプ)
フランス、イル・ド・フランス圏が発祥の白かびチーズ、ブリ・ド・モー。チーズの王とも称されるこのチーズは、直径36~37cm、重さが1.5kg以上もある、白かびチーズとしては別格な大きさ。味わいは優しく、上品ながらもしっかりとした深みがあるので、チーズを食べ慣れない方には食べやすく、チーズを食べ慣れた方にも満足していただける懐の大きなチーズです。繊細で軽やかさのあるブリ・ド・モーは、ヌーボーの軽い味とも好バランスです。食べる時は、常温に戻してから放射状にカットし、そのまま、またはパンにのせてワインと一緒に楽しみましょう。
コンテ(熟成8か月くらいの若めのもの・ハードタイプ)
いつ、何と合わせてもまず間違いないのが、コンテ。フランス、ジュラ山脈生まれの大型ハードタイプチーズです。コンテは8か月、12か月、18か月……と、その熟成期間によって味わいが変化しますが、ボジョレーヌーボーと合わせるなら、熟成8か月くらいの若いものが良いでしょう。若いコンテは、フレッシュなミルクやバターの香りが豊かで優しい味。出来たてフレッシュなボジョレー・ヌーボーにもぴったりなのです。また、コンテはフランスで最大の生産量を誇る事からも分かる通り、誰にでも食べやすく、シチュエーションを選ばず使いやすいチーズです。チーズ選びに迷ったら、まずはコンテ!をおすすめします。
食べる時は、カットしてそのままワインと。もちろん、ドライフルーツやナッツを添えても素敵です。
ルブロション(セミハードタイプ)
ちょっと地味な存在のルブロション。この名前を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか?ルブロションの生まれ故郷は、フランス東部、スイスやイタリアと国境を接する、サヴォワ地方。大きさは直径15cm弱、重さは500gの円盤状で、外皮は明るいオレンジ色、中の生地はむっちりとしたセミハードタイプのチーズです。味わいにはミルクの優しい風味が感じられ、繊細で上品。ボジョレーの軽くフルーティーな味ともったりです。
食べる時は、放射状にカットしてそのまま、またはパンにのせて。相性の良いクルミをトッピングするのもおすすめです。
モン・ドール(ウォッシュタイプ)
クセの強いイメージのあるウォッシュタイプチーズ。しかし、その中でもモン・ドールはミルキーな優しい味なので、軽いボジョレーにもぴったり。なにより、秋~冬に一度は味わいたい旬のチーズと初物ワインとの組み合わせは魅力的。何より、トロリととろけたところをスプーンですくっていただくモン・ドールの演出効果は抜群です!ホームパーティーに美味しく華を添えてくれるモン・ドールは、ボジョレーパーティーはもちろん、寒い季節の集まりにもぜひ取り入れていただきたいチーズです。
ラングル(ウォッシュタイプ)
フランス、シャンパーニュ地方生まれのウォッシュタイプチーズ、ラングル。熟成具合で味わいが変化するのがナチュラルチーズの面白さですが、ヌーボーと合わせるなら、やっぱり若いラングル。少し酸味が残っている位の方がヌーボーのフルーティーな酸味とよく馴染み、相性が良いでしょう。食べる時はそのまま、またはパンにのせて。さらにドライフルーツも添えるとより美味しく、ワインとも良く合います。
フルム・ダンベール(青かびタイプ)
フランスの中央山地、オーヴェルニュ地方生まれのフルム・ダンベール。直径14cm、高さ約20cm、重さ2kg前後の円筒形をしたブルーチーズです。薄い外皮は白っぽい薄茶色で、なめらかな生地の中にはブルーグレーの青かびが広がっています。ブルーチーズとしてはカビの風味が強くないので、青かびタイプを食べ慣れていない方でも試しやすいチーズです。生地は口どけ良く滑らかで、ミルクの甘みとコク、塩味のバランスが取れています。まろやかで優しい味わいは、ボジョレーのフルーティーで軽やかな味ともぴったり。
バゲットやパン・ド・カンパーニュのスライスに塗ったり、さらに苺ジャムを少しのせてボジョレーといただくととても良く合うので、ぜひお試しいただきたいチーズです。
ブルー・ド・ジェックス(青かびタイプ)
フランスとスイスとの国境地帯、フランシュ・コンテ地方で作られているブルー・ド・ジェックス。むっちりとしたセミハードタイプの生地に、やや明るい色の青かびが綺麗に入っている、青かびチーズとしてはちょっと珍しいタイプ。ロックフォール等と比べて、その風味や塩味はとても穏やかで、優しい青かびとミルクの風味、ほのかな苦みが特徴の食べやすいブルーチーズです。 そのまま食べてもヌーボーとの相性はぴったりですが、焼いても美味しいチーズなので、バゲットにのせてトーストし、クルミをトッピングすると、より美味しく召し上がっていただけます。
以上、ボジョレー・ヌーボーと合わせたいチーズを7種類ご紹介しました。
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美味しいチーズとワインとパン。これさえあれば、簡単にシンプルなパーティーは出来てしまいます。家族や友人と集まって、豊かな時間を楽しみましょう!
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