リーダーシップ/リーダーシップ活用事例

グローバルリーダーへの道-2

グローバルリーダーの養成に、日本の大企業やベンチャー企業を中心に、2010年頃より本格的に取り組み始めました。グローバルリーダーにフォーカスをして、連載形式で数回記事を纏めていきたいと思います。今回は第2回目です。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

グローバルリーダーの養成に、日本の大企業やベンチャー企業を中心に、2010年頃より本格的に取り組み始めました。グローバルリーダーにフォーカスをして、連載形式で数回記事を纏めていきたいと思います。今回は第2回目です。

グローバル人材の変遷

グローバル人材の要件は時代とともに変わっていく

グローバル人材の要件は時代とともに変わっていく

今回はグローバル人材を時代の流れを踏まえ、私なりに整理したいと思います。

グローバル人材1.0(1970年代まで)とは、語学力のある方が評価されていた時代です。外資系の社長にヘッドハンティングされた人でも、仕事屋というよりも英語屋としての採用だった古き良き時代と言えます。この時代、日本は国際化が進んだ時代で、まだまだ英語ができる人も少なかった時代です。

次に、グローバル人材2.0(1980年代~2000年代まで)は仕事力があり且つ語学力もあるという人材です。しかしながら、海外赴任された先では日本にいたときのようなパフォーマンスを出すことができない人も数多く存在しました。

中にはメンタル不全に陥り、最悪の場合、うつ病から自殺にまで追い込まれるケースがあります。外務省の統計によると、死亡における自殺の比率は国内よりも海外の方が約4倍高いというデータがあるくらいです。

さて、現在はグローバル人材3.0(2010年代~)の時代、成果を出すグローバル人材が求められています。それには、2.0の仕事力と語学力に加え、環境適応力が必須となります。  

この環境適応力とは、向き・不向きという性格タイプの観点がベースとなります。性格的に向いているかどうかという視点も選抜する際には効果的です。

次に、人種(宗教観や仕事観等)の違いをきちんと受け入れ、うまくその環境に適応できるかが求められます。こちらでは当たり前のことが海外では当たり前では無くなってしまうものです。

そして、コミュニケーションを取るためには語学力が求められます。こちらは毎日コツコツと慣れ親しむことでしょう。日本にいる場合、スキルアップのためには環境を作ることが大切です。自己を律して、継続することが語学力向上の近道となるのです。
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