前門に集中する老舗店「中華老字号」
瑞【虫夫】祥絹織物店。1910年に建設された当時の姿を残す店構え。老字号めぐりはその建物を見学するだけでも楽しい
前門エリアの中でも、「前門大街」と「大柵欄」に中華老字号が集中しています。さて、この2つのスポットの有名老字号をご紹介しましょう。
前門の老舗店1 「前門大街の十大老字号」
北京ダックの老舗レストラン・全聚徳。昼も夜もお客さんでいっぱい!
清朝1864年に創立した北京ダックの老舗レストラン。数ある北京ダックレストランの中でもその知名度はナンバーワン。本店の和平門店のほか、前門店、王府井店が人気で、連日予約できないほど賑わっています。
>>>全聚徳についての更に詳しい説明は「北京の北京ダックレストラン」をどうぞ。
■都一処焼麦館
清朝1738年に開業したシュウマイ屋さん。イチオシのシュウマイのほか、「馬蓮肉(豚肉の冷菜)」や「炸三角(三角揚げ)」がおすすめメニュー。山東風味の炒め物も充実しています。
詳しくはこちら>>>都一処焼麦館
■月盛斎醤肉店
清朝1775年創業の漢方薬で調理した牛肉や羊肉を扱う調理肉店。当初は皇帝一族のみに供された究極の逸品だったのですが、1951年、前門に店が出され、庶民も食べられるように。西太后が好んだとされる五香牛肉や五香羊肉が人気。
■中国書店
1952年に創立した古書店。古書を扱うだけでなく、古書の再版も行っています。中国語(漢語)の書籍がメインですが、一部英語など外国語のものも。学術的意義のある文献もあり、世界中の文化人に愛されています。
■壱条龍羊肉館
清朝1785年に開業した羊肉レストラン。メインは北京ダックと並ぶ有名な北京料理「【サンズイ+刷】羊肉(羊のしゃぶしゃぶ)」。その他、胡麻たっぷりの「焼餅(中華お焼き)」、緑豆が主原料の「緑豆雑麺」も人気です。
■張一元茶庄
清朝1900年に開業したお茶屋さん。安定した品質でリーズナブルなことから、店内は地元人でいつでもいっぱいです。北京中に支店があり、前門にもここ前門大街と大柵欄の2箇所ありますが、最も有名なのは大柵欄の本店です。
>>>張一元についての更に詳しい説明は「中国茶/北京のお土産」をどうぞ。
■慶林春茶庄
中華民国1927年に開業したお茶屋さん。多種多様な中国茶を扱っていますが、緑茶が特に有名で、「西湖龍井茶」「碧螺春」「雲南緑茶」などなど、緑茶ファンにはたまらない銘茶がずらり勢ぞろいです!
■長春堂薬店
清朝1795年に開業した薬店。メインはもちろん漢方薬ですが、近年は西洋薬や医療器機など様々な商品を扱っています。建築面積2160平方メートルの店舗は、シックでお洒落なデザインで一見の価値あり。
■億兆百貨
中華民国1935年に開業した百貨商店。1930年代から40年代は、上海と日本の商品をメインにあつかい、北京随一の百貨商店として栄えました。ニット製品を扱う店舗としてリニューアルオープンしています。
■大北照相館
中華民国1921年に開業した北京最古の写真館。老舗写真館として政府関係の写真撮影を担当してきました。毎年の様々な記念日をここで撮影する中国人は少なくありません。ノスタルジックなモノクロが人気です。
老字号のご説明、まだまだ続きます!