足裏のアーチとは
足・脚のトラブルにつながる「足裏のアーチ」の崩れ
女性の8割は何かしら足・脚にトラブルを抱えていると言われています。 代表的なのは、角質肥厚、魚の目、外反母趾、巻爪、足のむくみ、疲れ、O脚、膝の痛みなどです。たとえば、角質ケアをしても1ヶ月もすれば同じ所に同じように角質が付いてしまいます。フットケアをしてもエンドレスということになります。原因を知ることが大切です。
足・脚のトラブルの多くの原因は、「足裏のアーチ」の崩れが影響しています。
あまり聞きなれない言葉だと思われますが、土台である足裏は3本のアーチでバランスよく支えられ、立つ、歩く、走るを可能にしています。この3本のアーチのうち1本でも崩れてしまうと、とたんにいろんな足・脚に影響が及び、トラブルが出てきてしまいます。今回は、この足裏のアーチにクローズアップして、お話をさせて頂きたいと思います。
足裏のアーチって何??
足裏は親指の付け根、小指の付け根、かかと、この3点に重心を置き、つないだ所に程よいアーチを作っています。一般的には、土踏まずと言われるところは、親指とかかとをつなげている所で「内側縦アーチ」と呼ばれます。
小指からかかとをつないだ「外側縦アーチ」と呼ばれるところは外側に倒れ込まないようにアーチで支えています。
そして、親指と小指をつないだ指の付け根の「横ア-チ」は、歩くたびに関節が当って痛くないようにアーチで盛り上げている所です。
弓状アーチ
程よいアーチを形成している事により、
- クッション機能 → 衝撃を吸収し疲れを予防します。
- ポンプ機能 → 血行を促進し、むくみ、冷えを予防します。
足裏のアーチを形づけるものは?
足裏から見た弓状アーチ
アーチが崩れる原因は、先天性の遺伝的なものと、後天的な靴(ヒールの高い靴・合わない負担となる靴)、日常のチョットした生活習慣(悪い姿勢・クセ・歩き方)などが挙げられます。
外側縦アーチが崩れやすくなる姿勢と習慣
・交差立ち交差立ち
脚を交差すると股関節は大きく内転します。足も外側に体重がかかり内反してしまい外側縦アーチが落ちてしまいます。
正座
正座は足を内転させ重い腰を乗せて座ります。外側縦アーチに大きく影響してしまいます。
外側に重心がかかりやすかったり、外側縦アーチが崩れる原因になるので、このような姿勢と習慣は要注意です!
アーチを改善する運動
・横アーチを改善する運動まず、じゃんけんで足の指を大きく広げる運動。骨と骨との間の靭帯を強化し、横のアーチを形成するのに有効な運動です。簡単なようですがビクとも動かずまったく広がらない場合もあります。でも、毎日続けていれば3ヶ月ぐらいで見事に広がるようになります。
例えば、テレビを見ている時にCMの間だけ「グー・チョキ・パー」と繰り返して動かしたり、お風呂に入られている時に動かしたりなど、気づいた時に5分程度、日々コマメに動かす癖付をしていただくと良いと思います。
・内側縦アーチを改善する運動 まず、足を床や地面に着地させます。
足の指は地面につけたまま、かかとだけをすべらせるようにして前へ押し出し、足でブリッチを作って縦のアーチ部分にストレスを加えます。
この動作を何度も繰り返すと、少しずつ内側縦アーチが整ってきます。この運動も気づいた時に5分程度、日々コマメに動かす癖付をしていただくと良いと思います。
【関連記事】