中国茶/プチ不調を治す「中国茶+α」

目の疲れと頭痛

目の疲れや頭痛はいつものこととあきらめていませんか?仕事の合間やテレビを見ながら何気なく飲んでいるお茶をアレンジして、不調をためこまないようにしましょう。

久永 佳子

執筆者:久永 佳子

お茶・中国茶ガイド

目の疲れや頭痛におすすめの素材

オフィスワークのみならず、日常生活でも液晶画面を長く見つめることが増え、目の疲れや頭痛はいつものことと思ってしまっている方が多くなりました。仕事の合間や、テレビを見ながら何気なく飲んでいるお茶で、それを緩和できるとしたら試してみたいと思いませんか?

近年では、健康志向の高まりから、お茶に含まれる成分の研究も盛んになり、積極的に日常生活にお茶を取り入れる方も増えています。メディアで取り上げられるたびに一時的なブームとなる健康茶は、残念ながら長続きしない方が多いのが現状です。長続きしない一番の理由は、同じものを飲み続けるのに飽きてしまうこと。まずは、その原因を取り除き、いろんなバリエーションで楽しみながら続けられる方法をお伝えいたします。

菊花とクコの実

 

目の疲れに良いとされるのは「菊花(きっか)」です。食用の菊花を乾燥させたもので、古来より漢方としても使われている花茶の一種。緑茶、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶など、どんなお茶にも合わせやすいのがいいところ。いつも飲んでいるお茶に、2~3個の菊花を足すだけ。湯飲みにそのまま入れても、花茶独特のふんわりと開いた麗しい姿を鑑賞でき、芳しい香りがリラックスさせてくれます。普段のお茶に菊の香りがプラスされるだけで、いつもとは違った味わいになるので、いろんなお茶との組み合わせを楽しんでみましょう。

おいしいいただき方

菊花茶は主に次のような効能があるといわれています。
  • 目の疲れを癒す
  • 吹き出物の緩和、美肌
  • リラックス
  • 血行不良改善
  • 解熱を助ける
  • 消炎作用

菊花プーアル茶

 

菊花には、ほろ苦さがあるので、たくさん入れすぎると苦みが強くなってしまいます。ご自身の好みに合わせて数を調整したり、氷砂糖を加えたりすると、よりおいしくいただくことができます。菊の香りが強すぎると感じる方は、プーアル茶などと合わせるのがおすすめ。

菊花にはビタミンAが多く含まれているので、パソコンなどで目を酷使している人は、積極的に取り入れると良いでしょう。他のお茶とブレンドせずに、そのまま飲む場合は、ティーポットに5~10個ほど入れて300mlほどのお湯を注いでいただきます。濃さや量に決まりはありませんので、好みに合わせて自由に楽しみましょう。

乾燥した菊花は、「貢菊花(こうきっか)」や「杭菊花(こうきっか)」という名前で、中国茶専門店などで良質なものを手に入れることができます。目の疲れや頭痛だけでなく、解熱、解毒、炎症を抑える作用なども期待され、風邪のひきはじめや喉の痛みの軽減などにも役立つとされています。頭痛にはいろいろな種類がありますが、疲れからくる頭痛には「菊花茶」、ストレスからくる頭痛にはリラックスさせてくれる「茉莉花茶(じゃすみんちゃ)」や「茘枝紅茶(らいちこうちゃ)」がおすすめです。

もうひとつ、加えるといいのがクコの実。目の疲れ、ドライアイ、視力減退などの緩和を期待して、中国では緑茶に菊花とクコの実を足して飲んでいる姿がよく見られます。小さな赤いクコの実を加えることで、見た目も華やかになり、ほんのり甘みが感じられます。

工芸茶

 

お好きならたっぷりと入れてもOK。目の疲労や炎症に良いとされる千日紅(せんにちこう)も、お茶に加えると華やかにしてくれるのでおすすめ。お湯を注ぐと花が開く工芸茶などにもよく使われている紅くて丸みのある可愛らしい花です。工芸茶なら、丸い茶葉をコロンと1個入れたらお湯を注ぐだけで、美しい水中花を眺めながら優雅なティータイムを楽しむこともできます。

簡単レシピ

  • お好きなお茶+菊花茶
  • お好きなお茶+クコの実
  • お好きなお茶+千日紅
  • 菊花茶
  • 菊花茶+クコの実
  • 千日紅の入った工芸茶
※お好きなお茶は、緑茶、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶など何でもOK

菊花(菊花茶)とクコの実(枸杞子)だけでも、組み合わせ方や分量によって数多くのバリエーションを楽しむことができますから、飽きることなく続けられます。いろんなものを用意する必要もなく、作り方も普段のお茶にプラスするだけ。

携帯マグボトル

 

毎回作るのが面倒な方は、ティーポットなどでまとめて作って、携帯マグボトルなどに入れておけば、いつでも好きな時に飲むことができるので便利。全ての素材をマグカップに入れて、ゆっくりお湯を注ぎ足しながらいただくのもいいですね。ライフスタイルやシチュエーションに合わせて、ご自身の取り入れやすい方法で始めてみましょう。

一日のうちにまとめて飲むのではなく、数回に分けて飲む方がより効果的です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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