お天気ことばで学ぶお役立ち英語表現
天気にまつわる英語表現
英語も同様に、お天気にまつわる表現がたくさんあります。でも今日は、お天気表現を使いながらも、実はお天気以外のことを表す言い回しを学んでみましょう。いつもの会話表現が、いきいきしてくること間違い無しですし、英語の小説や映画などへの理解がますます深まると思います。
雷さまは万国共通?
まずは雷にまつわる表現を見て行きましょう。He has a face like thunder.
この英文の意味、なんとなくわかりますか?直訳すると、「彼は雷のような顔を持っている」ということですね。感情表現で例えるなら、喜怒哀楽のどれにあたるでしょうか?
雷さまー!
ちなみに、thunderには「雷のようにうるさい大きな音」という意味もあります。Oxford Advanced Leaner's Dictionaryの例文に、the thunder of hooves(馬の蹄の轟く音)が掲載されています。
嵐とお茶文化?
雷に関連して、嵐の表現も見て行きましょう。嵐の表現とイギリスのお茶文化を足したような表現があります。Storm in a teacup
さて、どのような意味があるか推測してみて下さい。お茶碗(teacup)の中の嵐とは一体なんでしょうか?
大変なのはカップの中だった
Stormだけを見れば大変そうですが、それが起こっている場所を見ると、なんと小さなお茶碗の中。当人たちはあたふたしているけれども、はたから見れば……ということなんですね。
雲に希望を……
雲(cloud)という単語にはあまり良いイメージがありません。心を曇らせる、判断を鈍らせる等、基本的には日本語英語ともにマイナスのイメージを持った語です。ところが、次の表現になると、人を元気づけ励ますことが出来ます。
Every cloud has a silver lining
さて、どういう意味でしょうか? 直訳は「どんな雲にも銀色の裏当てがある」です。
どんな雲の後ろにも・・・
雲で覆われて希望がないように見えても、必ず雲の後ろには太陽があり、その光が差し込む余地があるのですね。励まされる表現です。
虹の向こうには……
Over the rainbow
虹にまつわる表現に、Chase rainbows(虹を追いかける)があります。
これはどのような意味だと思いますか?肯定的な意味合いを持つものだと思いますか? それとも反対でしょうか。
Chase rainbowは、「不可能なことを追いかける」という意味があります。
Spent a lot of time chasing rainbowsで、「叶わぬ夢のために多くの時間を費やす」の意味です。また、rainbow chaser で、「夢追い人」や「空想家」という意味になります。
その夢が単に虹を追いかけているのか、それとも虹のこちら側で実現出来る夢なのか……改めて人生を見つめ直したくなる表現でもあります。
みなさんの英語学習は、「ネイティブ・スピーカーそっくりになる」というようなrainbowを追いかけてはいませんか?
また、「日本人のカタカナ丸出し英語のなにが悪い!」と虹のこちら側で出来る努力をせずに、開き直ってはいませんか?
改めて、ご自分の英語学習の目的や目標を整理してみて下さいね!
よろしければ、こちらの記事もご参考になさって下さいね。
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