和菓子/和菓子関連情報

「和菓子散歩」錦糸町から東京スカイツリーまで(4ページ目)

大混雑の東京ソラマチを抜けると、あの賑わいは何だったのかと思うような静けさです。これはあまりにもったいない。そこでおすすめしたいのは、錦糸町から東京スカイツリーまでの和菓子散歩。お土産や食べ歩き、休憩にぴったりの和菓子店や甘味処に寄り道しながら東京スカイツリーを目指します。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

相撲部屋を見ながら「蝶谷本店」へ向かう

九重部屋

九重部屋を横目に進む

大心堂雷おこしの墨田工場を後にし、東京スカイツリーを見ながら進みます。しばらく歩くと左手の路地にある九重部屋の前にお相撲さんの姿が! 両国国技館が近いこともあってか、界隈には相撲部屋が点在しています。
橋

橋の向こうに「蝶谷本店」が見える

蝶谷本店

「蝶谷本店」

蔵前橋通りに出たら道路を渡り、右手へ進み、大横川親水公園にかかる橋を渡ったところに創業文政9年(1826年)の「蝶谷本店(ちょうやほんてん)」があります。

かつては群馬の磯部温泉の鉱泉を使った羊羹が名物で、店名は店主が温泉地を訪ねた際、谷に舞う蝶の姿を見て付けたのだそう。
太平焼

どら焼き「太平焼」(150円)名は地名に因む

現在は17種類のどら焼き「太平焼」が人気です。牛乳と卵、はちみつで作る皮はコクがありしっとり。砂糖が貴重だった時代から比べるとずいぶん甘さを抑えているそうですが、定番の粒餡をはじめ、それぞれの餡には十分な甘さがあり、少し小ぶりなどら焼きでも満足感はしっかり。季節限定の餡も楽しく、今回は散歩のお供に夏らしい白桃を選びました。白餡にさっぱりとした桃の風味が映え、爽やかです。

ちなみに名物の羊羹は、今では鉱泉を使わずに作られています。具の入らないシンプルな蒸し羊羹で、夏季は製造をお休みし、秋口になると再びお店に並ぶそうです。

また店頭に並んではいませんが、注文により生菓子や特注の菓子も作っているとのこと。ユニークなデザインでも受けてくれるそうなので、イベントの時など覚えておきたいものです。

<店舗情報>
■ 「蝶谷本店」
所在地:東京都墨田区太平1-18-22 
JR錦糸町駅北口より徒歩約15分
電話:03-3622-8635
営業時間:9:30~19:00
定休日:日曜

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