意外な場所におこしの名店の工場が

大心堂雷おこし墨田工場

大心堂雷おこし墨田工場

大心堂雷おこし墨田工場

大心堂雷おこし墨田工場

北斎茶房から徒歩数分ほどの場所にある「大心堂雷おこし墨田工場」。本店は御徒町にあり、こちらは工場に併設された小さな店舗。知る人ぞ知るといった趣で、見つけた時は嬉しくなりました。

創業は明治30年(1897年)。おこしの専門店として創業しましたが、東京名物「雷おこし」だけでは満足がいかず、考えられる最高の素材「米は新潟(現在は産地を限定せず上質の国内産を使用)、落花生は千葉県の八街、和紙(包装紙)は越前」を用いて、職人さんたちと試行錯誤の末誕生したのが同店の代名詞、特選おこし「古代」です。
古代

「古代」(簡易包装2枚入210円、シルバー缶16枚入1575円ほか)

越前和紙の美しい包装にはじまり、4つに切れ目が入った白砂糖と黒砂糖のおこしは品があり、お茶席にも向く佇まい。歯に付かず、芳ばしくさくりとした食感と後に残らないほどよい甘さ。とっておきの手土産にもおすすめです。

美味しさの決め手ともいうべき落花生は吟味した千葉県の八街産。生産量が限られ、仕入れられる量が決まっているため「古代」の量産は出来ず、それが目の行き届いたおこし作りに繋がっているようです。

おこしの原型は遣唐使が伝えた唐菓子の1つとされ、神前のお供え物にも使われてきました。日本古来の伝統の味を、より良きものとして次の世代へ伝えていきたいと名付けられた「古代」。

お遣い物にすると、雷おこしの庶民派のイメージと異なるためか驚かれることもしばしばで、ちょっと得意な気持ちにもなるのです。

<参考>
『事典和菓子の世界』中山圭子著、岩波書店

<店舗情報>
■ 「大心堂雷おこし
工場店舗・所在地:東京都墨田区亀沢4-23-11 
JR錦糸町駅北口より徒歩約10分
電話:03-3624-8961
営業時間:8:30~17:00
定休日:日曜・祝祭日