キャリアプラン/キャリアアップの方法

能力開発を考える-2(習慣化支援シートの活用)(2ページ目)

前号「能力開発を考える1-能力とは何か?」では、「能力とは行動習慣である」と結びましたが、習慣化するのは簡単なようで実は難しいものです。三日坊主では能力は獲得できません。新しい自分を創造する意味で、行動習慣化支援シート(自己変革宣言)の活用をお薦めします。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

魔法のシート!習慣化支援シートの運用

何事も続けるには相応の意志力が必要です

何事も続けるには相応の意志力が必要です

アクションプランの実行が始まると、達成度のチェック&レビューとなります。アクションプランを記述し、自分自身にコミットメントした時点がスタート日です。1週間後、1カ月後、3カ月後がチェックポイントとなります。

まず、1週間後に達成度をチェックします。80%を基準に、80%以上達成していれば、そのまま継続する形の運用となります。次は1カ月後で同じようにチェックをして、同様であれば、最終チェックポイントの3カ月後になります。

この時点で同じ状況以上であれば、能力になったということです。言い換えれば、「能力とは当たり前のようにそれをすることが出来るということ」です。しかしながら、3つのチェックポイントで戻ることなくスムーズにクリアできる確率は20%程度でしょう。出来る人は当たり前のようにアクションプランの内容は毎回違えどこの習慣が出来ているのです。

逆に、チェックポイントでどのタイミングでも80%を割ってしまえば、振り出しに戻るということになります。その際、内省こそが重要です。まずは、何故、80%以上達成出来なかったのか(=原因の分析)です。

次に、原因を掴んだ上での解決策の策定です。解決策は言わば、アクションプランであり、前の設定と同じ場合(原因が自分の意志力に拠るもの)と変更する場合(自分の意志力以外の環境要因等に拠るもの)に分けられます。

同じように後は繰り返すのみです。意志力が前提となりますが、きちんと運用さえすれば、100%確実に習慣化・定着化することができる魔法のシートなのです。

習慣化支援の経験から申し上げると、1週間目のチェックポイントではモチベーションが高い状態がキープできており、7~8割方はクリアできるでしょう。次の1カ月後になると3~5割、最後の3カ月後になると2割が関の山です。

これまで三日坊主のクセがついている人にとっては至難の業かも知れません。しかし、一度このプロセスで達成すると、小さな成功体験ですが、自分自身への自己信頼感が増し、一皮向けることが出来るのです。継続させるコツさえ体得できれば、次のアクションプランもクリアできる可能性が高くなるようです。

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