ダラダラ三昧は「限界設定」で制限する
子どもの欲求に制限を設けてみましょう
ただし、親が一方的に命令しても、子どもは不満を持つだけ。「なぜテレビを見過ぎちゃいけないの?」「どうして勉強をしなくちゃならないの?」といった限界設定の必要性を親子でしっかり話し合い、一緒にルールをつくっていくことが大切です。
とはいっても、のど元をすぎればルールを忘れ、グータラし始める子どもが多いことでしょう。楽しいこと、楽なことに流されるのが子どもの本性なのですから、無理もありません。
でも、ここで譲ってしまったら、元の木阿弥。ルールの意味を何度も伝え、しつけをしていくのが親の仕事です。とても根気のいる作業ですが、これをなしくずしにしてしまうと、子どもは自分のわがままをコントロールできるようにはなれません。すると、親はいつまでも、子どもに振り回されっぱなしになってしまいます。
しつけは「つ」のつく年まで?
素直に親の言うことを聞く時期に基本的なしつけを
とはいえ、やはり「つ」のつく年までに基本的な生活規範やマナーを身につけることは、とても大切なことだと思います。なぜなら、子どもは10歳ごろから思春期に突入し、それまで絶対的存在だった親を、引いた目で眺めるようになるからです。当然、親のしつけにも、「なんでそんなことやらなきゃならないの?」と、いちいち疑問を持つようになります。
したがって、思春期に親がいくらしつけを試みても、うまくいかないことが多いのです。だからこそ、素直な「子ども時期」に基本的なルールやマナーを教え、それを「当たり前のもの」として実践できるようにしていくのが、子育ての秘訣だと言えるでしょう。