2日目/朝一番の屋外マーケット見学から、ヘルシンキ観光を開始
太陽の下で、瑞々しい野菜やベリーが活き活きと輝くエテラ港のマーケット広場
ホテルでゆっくり朝食をとったら、いざヘルシンキ観光へ。今日はまず、徒歩移動が一番効率良い中心街エリアに集まった、マストな名所を押さえていきましょう。朝一番に向かいたいのは、ヘルシンキ大聖堂の南側に開けたエテラ港そばの大きな屋外マーケット広場。ここでは1年中出店されていますが、夏のほうが断然店舗数も多く、卓上に並ぶ野菜や果物、ベリーなんかも瑞々しくて美味しそう。こうした新鮮な食材のほかに、軽食屋台やさまざまな民芸品を売るお店も軒を連ねるので、ぶらつく間にも次々目移りしてとっても楽しい場所!
ムイックのにんにくソース添え。カリッと揚がった魚の味は日本人好み
夏のマーケットでぜひ味わっておきたいのが、実がとっても甘くてポリポリといくらでも食べられる生えんどう豆(Herne/ヘルネ)と、国産(SuomiまたはKotimainenという表示が国産を意味します)のイチゴやブルーベリーといったベリー類。これらはリットル単位で計り売りされていて、興味を示せば店員さんが試食させてくれることも。また軽食屋台では、ムイック(Muikku)という、ワカサギに似た見た目とサイズの魚のバターフライが北欧定番メニュー。少し酸っぱいにんにくソースにディップして食べると、これがなかなか病みつきに。
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■Eteläsataman kauppatori(エテラサタマン・カウッパトリ/エテラ港のマーケット広場)
住所:Eteläsatama, 00170 Helsinki
TEL:+358 9 3102 3565
アクセス:ヘルシンキ中央駅から南東方向に徒歩約13分、トラム1,2番「Kauppatori」下車すぐ
出店時間:月~土曜6:30~18:00(土曜は~16:00、ただし出店時間は店舗によりけりで、広場が賑わい始めるのは概して8:00以降)
定休日:日曜(ただし夏季は日曜も10:00~17:00に出店舗あり)
スオメンリンナ島でランチ&歴史散歩
初夏のスオメンリンナ島には、一面に菜の花が咲き乱れる
マーケット広場のあったエテラ港から市営フェリーに乗り、世界遺産のスオメンリンナ島へ。かつてフィンランドを統治していたスウェーデンが、ロシアに対抗するため建設を始めた軍事要塞の跡地が残る群島で、岸辺には勇ましい砲台や潜水艦、壁跡などが残っています。いっぽう、緑の揺れる美しい野原や、バルト海が一望できる岸辺など、その自然の雄大さにも感銘を受けます。とりわけ6月中旬から7月にかけては、島全体に菜の花が咲き乱れ、野が真っ黄色に染まります。
中がミニ博物館として公開されている潜水艦
スオメンリンナ島は、要塞づたいの散策路以外にさまざまなミュージアムやギャラリーなどもあり、くまなく歩いて施設見学もしようと思えば半日費やすことも可能。いっぽう適度に散策を楽しみつつ、眺めの良い南端の岸辺で少しゆっくりして船着場に戻ってくるなら、ランチタイムを含めて3時間ほど見ておけば十分。島内にはかつての要塞や兵舎を利用したレストランやカフェがいくつかあるので、ランチや一服には困りません。また、船の出航前に屋外マーケットで軽食を調達しておき、島でピクニックランチというのも地元っ子らしい楽しみ方です。
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Suomenlinna(スオメンリンナ)
アクセス:エテラ港から市営フェリーで約15分
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ヘルシンキの世界遺産、スオメンリンナ島
緑いっぱいのエスプラナディ通りをアイス片手にウォーキング
エスプラナディ通りのアイスクリーム屋さんは、四六時中大賑わい
再びヘルシンキ本土に帰ってきたら、マーケット広場のすぐ西側に伸びるエスプラナディ公園をぶらついてみましょう。公園内にはアイスクリーム屋さんが何軒も並んでいるので、個人消費量世界トップクラスのフィンランド人の大好物、アイスクリームをここでぜひご賞味あれ。
細長い緑地公園の両側は、ヘルシンキ屈指の買い物通り。優美な建築の建ち並ぶ通り沿いには、かのイッタラ、アルテックといったフィンランドを代表するデザインブランドの本店や、国唯一の百貨店ストックマン、日当たりの良いテラスカフェなど、魅力的な路面店がずらり。いつでも地元客と観光客が入り交じって賑わいを見せています。この辺りのお店は、平日だとストックマンが21時まで、その他の路面店も19~20時までと比較的遅くまで開いているので、昼間は開館時間の限られた場所の観光にあてて、買い物目当てであれば夕刻に戻ってくるのも賢いでしょう。
次ページでは、2日目のヘルシンキ観光モデルプラン後編をご紹介!