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フランス語レシピの略語を解説!フランス語のレシピで料理を作ろう

フランス料理を作りたく、頑張ってフランス語レシピを読んでみよう! とはりきってみたものの、辞書にのっていない略語を見つけてガックリ。そんなお悩みを解消すべく、今回フランス語レシピの略語をご紹介します。一緒にお勉強してみましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

フランス語レシピの略語を解説!フランス料理を作ろう

フランス語レシピの略語を解説!


頑張ってフランス語レシピを読んでみよう! とはりきってみたものの、辞書にのっていないabréviations (アブレヴィヤスィヨン/略語)のせいで、困ってしまったということはありませんか? 「フランス語レシピにのっている略語の意味を教えてほしい!」というリクエストをいただきました。そんなお悩みを解消すべく、一緒にお勉強してみましょう。
 

フランス語レシピの略語1:スプーンのサイズ表現を覚えよう!

cuillere

フランス語でスプーンのサイズを覚えておこう!

フランス語のrecette(ルセット/レシピ)を見る際に間違いやすいのが、日本のレシピでもおなじみのスプーンのサイズを用いた表現です。
略語と共にみてみましょう。
  • 1 cuillère à café 小さじ(5 ml)
  • 1 cuillère à soupe 大さじ(15 ml)
cuillère(キュイエール)は、フランス語でスプーンを意味する単語でcuillerとも表記します。これらの表現で用いられている前置詞 à は用途を表しますので cuillère à caféでコーヒー用のスプーンという意味になります。cuillère à soupeはスープ用のスプーンですね。

さて一見問題なさそうに思われますが、実際のレシピでは、1 cuillère à café de sel (塩、コーヒー用スプーンに一杯)などという表現で材料欄に書かれているため、レシピ初心者は、「えっ、塩? コーヒー? どっち?」ということになりがち。小さじは、cuilllère à thé(ティースプーン)という表現も使われますので、「thé だから紅茶?」なんてことにもならないように気をつけておきましょう。

また、大さじはcuillère à table(テーブルスプーン)、中さじ(10ml)をあらわす1 cuillère à dessert(デザートスプーン)という表現もときに見られます。

以下に略語の例をあげておきますが、いろいろなパターンで略されていますので、元の単語から類推できるようにしておきましょう。
 
  • 小さじ(5 ml) →CC, cuil.à café, ct, c. à thé
  • 中さじ(10ml)→cd, cuil.à dessert
  • 大さじ(15ml)→ CS, cuil.à soupe, c. à soupe, c. à tab
 

フランス語レシピの略語2:日本と分量表記が違うこと注意しよう!

日本のレシピでよく使われるのはml(ミリリットル)、一方フランスでは飲み物の表示やレシピにおける分量はclcentilitre/サンティリットル)が多く用いられます。centiとは100分の1の意味ですから、centilitreは100分の1リットルのこと。つまり1cl=10ml=10ccとなり、例えば250cc(ml)=25clという風になります。

それでは、1t とはどういう意味でしょう? このtとはtasse(タス/カップ)の略語となります。2 t de farine(小麦粉2カップ)のように表記しますが、日本と異なり1カップ200mlではなく250mlですので気をつけてください。ただ、1/4 t (60 ml) d'huile d'olive(オリーブオイル1/4カップ)のようにmlと並記されているパターンが多いようです。
 

フランス語レシピの略語3:その他の略語と覚え方

ではフランス語がわかっていてもなかなか想像しずらい略語をご紹介しておきましょう。

まずは、鍋や型のサイズを表すpoという略語。un moule carré de 8 po (「8po」の正方形の焼き型1つ)といった風に使われていますが、このpoはpouce(プス)の略で、カナダのフランス語圏で1インチ(約2.5cm)の代わりとして多く用いられているようです。

次に3 pc(s) de Citron(s) というような表現ですが、このpcpièce(s)の略語で単位としての「1つあるいは1個」を表します。3つなので複数形表示になっているわけですね。ちなみにcitronは(シトロン/レモン)の意味ですから、3 pc(s) de Citron(s) はレモン3個という訳になります。

それでは最後にQSという略語はおわかりでしょうか? sel et poivre Q.S. などという風にも表記されます。selは(セル/塩)、poivre(ポワーヴル/こしょう)ですので、おそらくはその量を表す略語がQSということになります。正解は、quantité suffisante。直訳すると「十分な量」という意味になりますので、「適量」と考えてもらえらばいいかと思います。

早速フランス語レシピにチャレンジしてみてくださいね!

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