利便性が高まるJR山手線「目黒」駅
みなさんの「目黒駅のイメージ」とはどんなものでしょう? 山手線の駅である限り、便利には違いない。地下鉄も通っている。飲食店もそこそこありそうだ。しかし、これといったインパクトの欠ける街(と言えなくもない)。渋谷ほどの賑やかさはなく、恵比寿のように夜な夜な大人が集うといった印象も薄い…およそそんな感じではないかと思うのだが、さていかがだろう。ここはもう少し輪郭をはっきりさせておきたい。せめて、利便の詳細だけでもざっと記してみよう。
まず、交通機関。山手線は説明するまでもないが、逆に山手線だけという魅力をあえて言おう。例えば恵比寿駅との比較でいえば、埼京線が停ることは確かに便利だが、普段使わない人にとっては単に人ごみが増すだけという見方もある。住む駅としてみた場合、メガターミナルはプラスにもなるが、マイナスにもなり得る(「目白駅の魅力」参照)。東京メトロ南北線に乗り入れる東急目黒線は、お互い都営三田線、東急東横線にも乗り入れまたは乗り換えることができるため、路線数はイメージより実際がずっと多い。バス交通も便利。目黒通りを西に行く系統は数分間隔で走り、三軒茶屋、二子玉川、西麻布、高輪と行先も富む。
生活利便施設も豊富だ。とくにスーパーは充実している。「ザ・ガーデン」「プレッセ(東急系列)」「成城石井」がすべて揃う駅を他に知らない。野菜果物のお得な「さわみつ」をご存知の方は少ないだろう。来店すると人の多さに驚かれるに違いない。飲食店「とんかつ とんき」の名前を聞いたことがある人は結構いるはず。だが「大宝」が上という意見もある。他に老舗有名店では焼鳥「鳥しき」、中華「香港園」、イタリアン「サリータ」、焼肉「翠苑」。新しいなかでは「回し寿司 活」が週末は常に2時間待ち。山手通りの向こう側まで行けば、東京でも指折りの名店がグッと増える。
南方向に高台[花房山」
物件にたどり着くまでに結構な文字数を費やしてしまったが、現地へのアプローチは閑静な道を4分。城南五山のひとつ、花房山。JR山手線「目黒」が標高31m(改札口)、そこから緩やかな坂を下っていく。目印は大きな桜の木だ。左にそれると、そこに住む関係者だけが利用する道に入る(私道という意味ではない、念のため)。高台の平坦にあたる広さはどうだろう。ざっと1haほどしかないのではないだろうか。南に突き出た「岬の先端」のような地勢である。マンション名は「ブランズ目黒花房山」。東急不動産は、前回記事「ブランズ八雲」と立て続けに好立地を手がけている。花房山には珠玉の、とでも言うべき名作マンションが居並ぶ。三菱地所設計事務所(現・三菱地所設計)が設計した「目黒花房山パークハウス」、三菱地所と西武不動産の「ヒルトップ目黒花房山」、「ペアシティ花房山」、「フォルム目黒花房山」、「グランツオーベル目黒花房山」など有名デベの最高級シリーズが勢ぞろいした。