TEDはオススメ

プレゼンテーション

TEDプレゼンテーションは素晴らしい

アメリカを中心に開催されるプレゼンイベントTED。プレゼン・スピーチに関心のあるあなたですから、すでにご存じのことと思います。そんなあなたにご質問。プレゼンの勉強のため、何本くらいのTEDスピーチを見たことがありますか?

ありきたりな結論ではありますが、やっぱりTEDでプレゼンを勉強するのはすごく効果的。つよくオススメしたいと思います。今回はその理由と、最初に見るとよいであろう何本かの映像をご紹介したいと思います。

TEDとは?

TEDはTechnology Entertainment Designの略で、講演会を主催するグループの名称。彼らが主催する講演会をTEDカンファレンスと言います。でも実際は、いわゆるテクノロジーやエンターテイメント・デザインの枠を越えたプレゼンも多数存在します。

副題は、ideas worth spreading(広める価値のあるアイデアたち)。副題のほうがTEDの本質を正確にあらわしているかもしれませんね。

1984年にリチャード・ソール・ワーマンたちの手によりスタートしたプレゼンイベント。ゲストスピーカーはビル・クリントン元大統領や、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ、ノーベル賞受賞者ジェームズ・ワトソンなど、各界を代表する錚々たる人たち。日本でもNHKでスーパープレゼンテーションというタイトルで番組化されています。

このように聞くと、あらためてすごいプレゼンイベントなのだということがわかります。

なぜTEDでプレゼンの勉強をするのが良いのか?

さて、とはいえ、すごい盛大なイベントだから勉強になるとは限りません。あらためて私がTEDをプレゼン教材としてオススメする理由を3つお話しします。

●すごい人たちが、すごい努力・工夫してつくるスピーチだから

TEDのスピーカーは、相当入念な準備のものに舞台に立ちます。それは、スピーチを聞けば容易に想像がつきます。しかし、TEDのスピーカーは基本的に無償だそうです。なのになぜ、彼らはそれほどの準備と工夫のために時間を費やし、最高のプレゼンテーションに仕上げてくるのか?

その理由は聴衆にあります。TEDカンファレンスの会場参加者の費用は70万円以上。それだけを支払ってくる参加者ですから、立場もそれなりの方々だし、意気込みもすごい。たとえば、投資家が投資対象になるような人・企業・取り組みを探していたりするのです。

だから、スピーカーにとってみれば、TEDでのスピーチで夢がかなったり、人生が変わったりする。本気で準備するのも当然と言えましょう。そんな渾身のプレゼンだからこそ、学び取るに値するのです。

●時間が短いから、たくさんのパターンを見られる

TEDスピーチの多くは、10~20分程度。世にある講演会が1~2時間のものが多いなか、かなりミニサイズだと言えるでしょう。

短いからこそ、ちょっとした合間で見ることもできます。また「今から2時間、がっつり見よう!」と意気込むよりも「ちょっと10分だけ見てみよう」という方が、心理的ハードルが低いのも事実です。気楽に学習できるというのも大切な要素です。

●そもそも、スピーチはなかなか見つけられない

たとえばテレビをつけてみて、一人で10分以上話し続けているシーンなんて、ほとんどお目にかかれません。映像の世界では、一人語りのスピーチよりも、インタラクティブなやりとりが主流。そこからも勉強できることは多いのですが、やはり一人語りの技術は、一人語りのお手本から学んだほうがスムーズでしょう。それが簡単に見つかるのがTEDです。

どんなスピーチを見るか?

あまりTEDでスピーチを見たことがないという方に、今回は3つだけ、有名どころのスピーチをご紹介します。私の周りでも評判のよかったスピーチばかりですし、2つ目・3つ目はNHKでもセレクトされたお墨付きです。

●ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」

モチベーション3.0など、日本デモベストセラーになった著書をもつダニエル・ピンクのスピーチ。彼はアル・ゴア元副大統領の首席スピーチライターを務めていた時期もあり、プレゼンもとてもうまいです。

●エイミー・マリンズ「エイミー・マリンズと12組の足」

義足のアスリートから、TEDでのスピーチをきっかけにモデル・女優への道を開いていった女性エイミー・マリンズ。自らの体験から「人と違うことは、個性であり、価値になる」と教えてくれます。

●ジル・ボルト・テイラー「パワフルな洞察の発作」

脳科学者である彼女が、脳卒中の発作を起こした際の話を、最上級のリアリティで語ってくれます。ありありと語るとはどういうことかが、とても勉強になります。

ぜひ、ご覧になってみてください。

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