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漫画のメリットとは? 子供に良い影響がたくさん!

漫画のメリット、子供への良い影響や効果について考えてみたいと思います。漫画は、良いも悪いも子供に与える影響は大きく、趣味や部活、大学の進路、職業観、さらには人生観についても大きな影響を与え、生き方の指南になることさえあるのです。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

漫画には子供に良い影響を与える! 

子どもはマンガから大きな影響を受けます

子どもはマンガから大きな影響を受けます


マンガは子どもに悪い影響を与えるので、子どもには見せたくないという親御さんもいらっしゃるようですが、多くの良い影響も与えます。

マンガは、良しにつけ悪しきにつけ、子どもに与える影響は大きく、趣味や部活、大学の進路、さらには、職業観にも大きな影響を与え、生き方の指南になることさえあります。ここで改めて、日本が誇るマンガの魅力について考えてみたいと思います。  

漫画のメリットとは? 子供の成長にもおすすめ

■人の心の機微が理解できる人間になれる
様々な登場人物の、それぞれの立場からの心の動きが描かれているので、色々な人の立場が理解できるようになります。そして、他人の気持ちを思いやれる優しい人になれることへとつながります。

■ 様々な情報を入手できる
話し言葉では使われないような言葉や言い回しを習得することができます。また、例えば、宇宙開発、医学、野球など様々な世界に入っていくことができ、様々な社会の仕組みを理解することができます。

■ 想像力を高める
マンガには絵があるので、想像力は育たないと思われがちですが、そんなことはありません。背景や人物のちょっとした動きや表情などから、その絵の表す意味を読み取らなければなりません。逆に、文章だと、文字にして、はっきりと書かれなければなりませんが、マンガなら、わかる人にだけわかるという、細やかな表現がなされ、それを理解する力が身に付きます。

■活字離れを食い止め、読書への入り口となる
文章から想像するのが苦手な子どもでも絵を伴うことで読みやすくなり、物語を理解する方法を習得することができます。

■ コミュニケーションが深まる
男女問わず友達同士でマンガについて語り合え、友達になるきっかけになることもあります。また、親子間でも共通の話題とすることで、コミュニケーションも深まります。

■歴史などの勉強に役立つ
歴史漫画で歴史の勉強をするというのはよく聞く話ですが、特に、「三国志」で、その時代の中国の歴史や、「ベルサイユのばら」でフランス革命ころのフランスの歴史など、ある部分にフォーカスした歴史の勉強というのも楽しいものです。
 

著名人に見る漫画の影響……専門的な世界への入り口に

例えば、『クッキングパパ』や『美味しんぼ』で料理、『キャプテン翼』や『スラムダンク』で、サッカーやバスケなどのスポーツ、『カバチタレ』『弁護士のくず』で法律、『ブラックジャック』『仁』で医学、『のだめカンタービレ』で音楽などなど……。
 

 書き出すときりがありませんが、このようにマンガを楽しむことで自然と専門知識が身に付いていきます。

『ブラックジャック』や『仁』、『のだめカンタービレ』などがきっかけで、医学部や音大を目指した人もいるでしょう。また、『キャプテン翼』に影響を受け、サッカーを始めた子どもは多く、その影響は日本にとどまりません。

海外では、ジダンが『キャプテン翼』がきっかけでサッカーを始めたといいますし、メッシやF・トーレス、トッティーなども、『キャプテン翼』に出てくる選手にあこがれて、そのまねをしていたり、また、日本でも、中田、本田、中村俊輔、川口、岡崎などの選手が大きな影響を受けたというのは有名な話ですね。
 
キャプテン翼<ワールドユース編> 12 (集英社文庫―コミック版)






 
 

漫画は人生の価値観までをも変える

たかがマンガ。されどマンガです。ここまで、マンガのメリットなどを述べてきましたが、人生の価値観を変えるマンガも数々あります。

例えば、手塚治虫氏の「火の鳥」です。時空を超えた壮大なスケールで、「命」という一つの大きなテーマが描かれています。自分は大きな宇宙の生命体の一つなのだと思い知らされます。
 

 

 「火の鳥」は人生観を大きく変える、日本漫画界の最高傑作、後世に残る名作など多くの賛辞で称えられています。その他、やはり手塚治虫の作品ですが「ブッダ」です。こちらも「生きるとは何か」がテーマになっています。


また、大きな夢を現実のものとした「宇宙兄弟」、そして、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」という名言があまりにも有名な「スラムダンク」。どちらも、最後まであきらめない美学が描かれています。
   

 「マンガは子どもによくない」と一括りにするのは誤り

また、確かに、マンガで悪影響を受ける場合もあるでしょうが、それはマンガに限りません。絵本の中にも、乱暴な人物や意地悪な人物は出てきますので、「マンガは子どもによくない」と一括りにまとめるのはナンセンスです。無責任な親が、子どもの出来の悪さをマンガに責任転嫁するのは、間違っているのです。

良いことも悪いこともマンガは影響力が大きいということは確かです。つまり、善悪を自分で判断し、自覚を持って行動する人間になるよう、教育するのが親の役目ではないでしょうか。

子どもたちには、できるだけ多くのマンガを読むことで、豊かな心を育み、そして、視野をどんどん広げていってもらいたいと思います。

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