走るスポーツと言えば

走るのが好きな子供に育つために出来ることは?

走るのが好きな子供に育つために出来ることは?

競技中に走るスポーツはたくさんありますが、 “走る”ことのプロフェッショナルなら、やはり陸上でしょうか。

日本人初の陸上メダリスト為末大さん曰く、“走る”という動作は全身の協調運動だそうです。走るのは足ですが、だからといって足の機能だけが必要なのではなく、全身の筋肉の協調が不可欠とのこと。

つまり、走ることはどこかの筋肉や何か一つの動きだけを練習すれば良いというわけではなく、全身の運動能力をくまなく発達させることが必要になります。それらが最適のタイミングで協調したときに最高のパフォーマンスが生まれるのですね。

また、トップアスリートの方々に伺っていて興味深かったのは、彼らの集中力。例えば、バレーボールのセッター中田さんは、コート全体が背を向けていてもわかるそうです。目で見ずとも、神経を研ぎ澄まして自分の動きを客観的に見ることができるということでしょうか。

スポーツ選手は、身体的な運動能力だけでなく、桁はずれの集中力をも持っているのです。
   

走るのが好きな子供に育てるために乳幼児からやりたいこと

ベビーマッサージ

ベビーマッサージ

走ることを学んでほしいと思っても、乳児の段階では当然無理ですよね。でも乳児の時期にできることがあります。走る以前の体や運動の発達を見守りつつ、サポートすることでしょう。ベビーマッサージにあるように体をなでたりさすったりと足や腕の運動をして、全身の連携を心地よく感じさせてあげてください。もちろん、やりすぎは禁物です。

 

走るのが好きな子供に育てるために幼児期に出来ること

走るの大好き!

走るの大好き!

動けることが嬉しいかのように、1分1秒もじっとしてないのが幼児。欲望のままに動き回らせてあげたいですね。全身の協調運動能力を高める遊びができる良い時期となります。

例えば高いところから飛び降りる、よじ登る、段差のあるところを歩く、足場が悪いところを歩く、飛び石など、野山を掛け回り、海や川での遊びの中で育まれる協調運動を鍛えることで全身力が上がります。

おぼつかない足取りながらも、走れるようになったらぜひとも“追いかけっこ”を。身体能力を上げるためには追いかけっこがとても大事なのです。追いかけっこの代表的な遊び、鬼ごっこは協調運動を鍛えるのに効果があります。急発進、急ブレーキは全身力や協調運動ができていないとうまくいきません。また、後ろから追いかけることでスピード感もつきます。全ての要素が入っている遊びを取り入れましょう。

ただ、子どもにも性格があることを理解したいもの。内向的で部屋の中で静かに遊ぶことを好む子どもに、早く走ることばかりを望むのは親のエゴかもしれません。走る能力に気を取られて、子どもの持ちえる良い点を伸ばし損ねてしまったり、子どもの自信を失わせてしまうことも……。

好きではない子どもには、走ることを強いたりせずに遊んで楽しめる程度にしておきます。強制したために、走ることが嫌いな子になる場合もあるのです。

楽しかったら自分からまたやるのが子ども。興味を持ったときに、少しずつ進めていけば良いでしょう。

逆にもし、子ども自身が望んでいる場合は、親や大人が可能性を広げてあげてください。より難易度の高い遊びも良いでしょう。タイムを測って次の目標を伝えることで、やる気を導き、能力を引き出してあげることもできます。コツをつかめば速くなるし、走る力はどんどん伸びます。さらには、他の運動やスポーツもこなせるようになります。できるから楽しい。それこそ、走ることが得意な子どもがスポーツ好きになる所以です。
 

速く走るために必要なこと

風になれ!

風になれ!

競争の中で行われる“走ること”は、全体感がとても大事です。周囲を見て「あそこで抜こう」、「ここは逃げ切ろう」など、冷静に考えなければいけません。そのためには、走ることに余裕を持つ必要があります。走ることにいっぱいいっぱいだと、考えるための脳にまでエネルギーが回りませんよね。となると、豊富な走る経験と全身力を満タンにする必要があります。

さらに、集中力も速く走るために必要です。勝負強さにも通じる集中力を高めるのは、武道で学ぶところの「静でありながら全ての力が開いている」という状態。トップアスリートが強いのは、勝負時にとことん集中するからです。走るという動作に集中することを教えてあげたいですね。

集中力の訓練には、一点をみつめつつ片足立ちをするのが忍耐力もついて効果的です。5歳ごろには方足それぞれ5分以上を目標にしてみてください。速く走るために止まる訓練なんて不思議かもしれませんが、総合的な力が必要ということなのですね。


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