練習すれば、誰でも速く走ることができる!

運動だって家庭教師の時代!(写真は「スポーティーワン」の教室です)
運動だって家庭教師の時代!(写真は「スポーティーワン教育プラス」の教室です)
いよいよ今年も秋の運動会シーズンがやって来ました。運動会の花形種目といえば、なんといっても徒競走やリレーといった「走る」種目です。「うちの子はスポーツ得意だから」と安心しているパパやママはいませんか? 

実は子ども心って、それほど単純ではありませんよ!足の速さだけには絶対の自信を持っていたのに、足の速さは学年で4番。学年4番ですもの、他の子に比べれば十分足が速いのに、4人1組でタイム順に組み分けするから、1番になれないどころかビリばかりで運動会なんか大嫌い!と思っていたり、リレーの時にクラス全員から「お前の足の速さなら、どんなに距離が開いていても抜ける!」と、ムチャな期待をかけられてプレッシャーに苦しんでいたり… 

足の速い子は速い子なりに、結構苦しんでいるものなのです。足が速い子だってこれほど悩んでいるんですもの、足が遅い子ともなれば、もうその悩みは深刻。運動会が憂鬱だった私が、子どもたちに同じ思いはさせない!と、毎年、「足が速くなる方法」をご紹介してきましたが、今年は「スポーツ家庭教師」の方に、自宅でできる練習方法を伺ってきました!

かけっこで「万年最下位」の意外な理由とは?

今回お話をお伺いしたのは、マンツーマンで運動のレッスンをしてくれる、体育の家庭教師の派遣のほか、少人数制で運動全般からかけっこ、器械運動、なわとびやストレッチなどの個別種目までのレッスン教室を開催しているスポーティーワンのインストラクター・野村さん。

「実は、一般的に『足が遅い』と言われているお子さんの中には、実は足が遅いわけではなく、100メートルを走りきる体力がないだけというお子さんもいるんですよ」という、話しにまずビックリ!つまり、体力のない子は、後半、バテてしまって遅くなってしまうだけで、走力が劣るわけではないというのです。

「速く走るための4つのキーワードは、スタート・腕ふり・もも上げ・最後まで走りきれる体力です」と野村さんは指摘します。「よく、運動神経がいい、悪いという言い方をしますが、今、学校の体育が苦手で、『自分は運動神経がにぶい』と思い込んでいる子どもたちの多くは、単に経験が少ないだけという場合が少なくありません。幼児期に、外遊びが不足していたり、思いっきり身体を動かして遊ぶ経験が少ないと、どうしても経験不足で、運動がうまくこなせなくなってしまうんです。だから幼児期は「運動」を強制するのではなく、ジャングルジムや木登りといったことを、遊びの中に上手に取り入れていけば、自然と身体を動かす経験がつき、さらに体力向上にもつながります」。

親が子どもにかけっこの練習をさせるには?

運動会のその日まで、毎日パパやママが子どもにつきっきりで家でかけっこの特訓!というご家庭もあるかと思いますが、そのときに注意して欲しい点があると、野村さんは言います。

「これは運動に限らないのかもしれませんが、特に運動に関しては、できないことを叱ってはいけません。かけっこの練習を始めてから理想の形になるまでは、どうしても時間がかかります。でもその過程で決して『どうしてこんなこともできないの!』と叱らないで欲しいんです。

昨日より、少しでもできるようになった点があるなら、そのことをきっちり褒めてあげて下さい。そうすれば子どもは苦手意識を払拭できますし、やる気もおこります。また、運動が苦手な子どもは、『またビリになったらどうしよう…』などと、ネガティブ思考に陥りがち。

でも、自信を持って走るだけでも、実はタイムは確実に向上します。そのために有効なのがイメージトレーニングです。夜、ベッドに入ったら、目をとじて、自分が一番でゴールテープを切る姿を思い浮かべるのです。これを子どもに運動会のその日まで実践させるだけでも効果があります」
 

ポイントその1 腕ふり

速く走るためには、「腕ふり」も重要なポイント!
速く走るためには、「腕ふり」も重要なポイント!
「腕振り」は、実は走る速さと重要なかかわりがあります。腕振りの力を脚に上手に伝えてあげれば、スピードを増すことができるためです。

「まず直立不動の姿勢をとり、その姿勢のまま前傾していきます。そして『これ以上傾いたら倒れる』というときにどちらかの脚が出ますが、それが走るときの基本姿勢です。その姿勢のまま、腕の力は抜いて、肘の角度は90度に保ち、そのまま前後に動かします。このときの角度は、前に腕を振ったときに、親指が自分の顔を指しているかが目安です。肘から下を動かすのではなく、肩の筋肉を意識して、腕全体を動かすようにしましょう」。

ポイントその2 ももあげ

ももを高くあげられるようになることが、速く走るためには必要!
ももを高くあげられるようになることが、速く走るためのには必要!
速く走るためには、ももを高くあげ、膝下をしっかりと前に踏み出し、脚を後ろにけり出しときには、かかとがお尻につくようにしなければいけません。そのために自宅でできる練習として、骨盤の位置に両手を差し出し、その高さまで脚があがるようにももあげの練習を行います。

「速く走るためにもっとも重要な筋肉は、腹筋、背筋、ももの筋肉です。ですから運動会直前に限らず、日頃からこうした部分の筋肉を鍛えること、そして歩幅が大きくなるように股関節を中心としたストレッチをしておくといいですね。一度正しいフォームをきっちりと覚えれば、タイムは確実に向上します。また、スタート前には、必ず靴の紐やテープをしっかりと締め直して下さい。私たちの講習でも、1日参加しただけで効果があがる人もいますし、1年じっくりと練習を重ね、クラスの最下位からリレーの選手にまでなった子どももいます。でも確実にいえることは、練習すれば、たとえどんなに今、走るのが遅くても、100%、今より速く走れるようになるということです」(野村さん)。

速く走るための「参考書」はこれだ!

画像をクリックすると、この作品の情報を見ることができます。

「ぼくは体育の家庭教師」(水口高志著/(株)エクスナレッジ)
今回お話を伺った野村さんが所属するスポーティーワンの主催者・水口高志さんの本。子どもへの教え方から個々の種目別のトレーニング方法までが、詳しく紹介されています。

「運動会で1番になる方法」(深代 千之著/アスキー)
昨年お話をお伺いした深代千之さんの本。速く走るための方法が、ドリル形式で紹介されています。

「足を速くするにはコツがある」(水口高志著/保健同人社)
タイトル通り、具体的な足を速くするコツやトレーニング方法が書かれている本。読めば人生変わるかも! 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。