バルセロナ/バルセロナの観光・世界遺産

ランブラス通りの観光、見どころ、治安/バルセロナ

バルセロナ観光で絶対外せないのは、街で一番華やかな散歩道、ランブラス通り。大道芸人や似顔絵描きの画家たちで溢れ、歩くだけで楽しいのですが、その周辺にもたくさんの見所があります。2017年にテロがありましたが、現在は通常通り賑わいが戻っています。バルやレストラン、市場もありグルメも充実。ポイントを抑えつつランブラス通りを歩いてみませんか?

秦 真紀子

執筆者:秦 真紀子

スペインガイド

バルセロナの中心! ランブラス通りの魅力

ランブラス

見どころ満載のランブラス通り

バルセロナに観光名所はたくさんありますが、街の中心にあって他の数々の名所に接している通りがランブラス通りです。インフォメーションセンターなどもあるカタルーニャ広場から、バルセロナの港へ続く、ポプラ並木がロマンチックな2キロメートルの散歩道。地元の人から観光客まで、賑わわない日はありません。

通りには、お土産物の屋台があったり、大道芸人や似顔絵描きがいたり。ただぶらぶら歩くだけでも十分楽しいのですが、せっかくならこの通りを中心に1日もしくは半日でプランを組んでみるのもおすすめ。

■ランブラス通りの治安

2017年には暴走車によるテロがあったランブラス通りですが、現在は通常通り賑わいが戻っています。人が多い分スリもいるので要注意。手荷物には気を付けてください。

■通り上にある見落とせないポイント

カタルーニャ広場から港へ下っていくと、通りが始まってすぐの地下鉄カタルーニャ広場駅を越えたところに古い水道があります。ここは地元の強豪サッカーチームFCバルセロナのファンが試合の後に集うメッカ。サッカーファンならずとも、「この水道の水を飲んだ人は、必ずもう1度バルセロナに戻ってくる……」という言い伝えがあることから、プチ名所として知る人ぞ知る場所です。

この水道を少し過ぎたあたりの左の側道に、20世紀前半にでき、当時の面影のままの老舗カフェ「カフェ・デ・ロペラ」が。このカフェで一休みするのもいいかもしれません。

さらに下ってリセウ駅近くに来たら足元にご注意を! ミロの絵画が路面に描かれています。

これだけ押さえておいたら、次にランブラス通りに面する、または周辺の名所をカタルーニャ広場方面から見ていきましょう。

バルセロナ一の台所サンジュセップ市場

ボケリア

市場は午前中のほうが活気があり、生鮮野菜や魚介などは品数が豊富。

別名ボケリア市場と街の人に親しまれているバルセロナ一大きな市場です。スペイン中と言わず世界のいろんな食物で溢れる活気のある場所なので、何も購入するつもりがなくても十分すぎるくらい楽しいのです。市場内には新鮮な食材で郷土料理が食べられるバルや、とれたてのシーフードの揚げ物店、絞りたてミックスジュース店など、さくっと味わえるところもあり、お祭りの屋台をはしごするかのようなワクワク感が味わえます。

<DATA>
Mercado de Sant Josep (サン・ジュセップ市場(ボケリア))
住所:La Rambla 85 -89
TEL:(34) 93 318 2017
開店時間:8:00~20:30(店によって営業時間は異なる)
定休日:日曜


ヨーロッパを代表する歌劇場リセウ大劇場

リセウ

玄関、ホール、休憩室、絵画のコレクション展示場などがガイド付きで見学できます

ランブラス通りのちょうど中央辺り、下って右手側に、バルセロナがスペインの中でもブルジョワ階級の多い裕福な都市だった面影を残す、壮大なリセウ大劇場があります。1845年に建築が開始され、1847年に完成した当初は、3500もの座席と1000の立ち見席があり、ヨーロッパで最も収容能力のある重要なオペラ劇場でした。現在は立ち見席はなく2292座席と、収容能力はオープン当時の半分になりましたが、その分ゆったりとした座席でくつろぐことができるようになりました。2度の火災と爆弾事件のため、改築を繰り返されたため、外観は比較的新しいイメージです。

スペイン国内はもとより世界的評価の高いオペラがこの劇場で催されるので、興味のある方は劇場のプログラムを見て旅の日程を考えたいもの。オペラ鑑賞はワンピースとスーツなど過度すぎずカジュアルすぎないファッションで出かけましょう。

またオペラに興味がなくともくらくらしそうなくらい輝くゴージャスな劇場の内部が見学できます。チケットは劇場の窓口で。

<DATA>
Visita Gran teatro del Liceu(リセウ大劇場見学)
住所:La Rambla 51-59
TEL:(34)93 485 9914
時間:ガイドツアーのみ9:30~18:00、見学時間の長さや内容によって様々なプランがあり、ツアーの時間が異なる。公演の内容によって見学できない日もあるので要確認
料金:ガイドツアー45分9ユーロ、30分6ユーロ

ガウディ作の街頭があるレイアール広場

レイアール広場

広場内にレストランやバルも多いので、ランチにも使えます

ランブラス通りを下って左手側にある、周囲を住居で囲まれた四角い広場がレイアール広場。住居の1階はディスコやバル、レストランになっており日中だけでなく夜間も賑わいます。毎週日曜の午前中は、シャンパンのキャップと切手、コインの市がたち、コレクターたちで溢れます。意外と見落とされがちですが、この広場の見所は、建築家アントニオ・ガウディの作品のガス灯! 広場中心付近にある立派な装飾の古いガス灯がそれです。市で古い素敵なコインなどを物色しがてら是非見てみてください。

<DATA>
■Plaça Reial (レイアール広場)
住所:Plaça Reial s/n

ガウディ建築グエル邸

パラウグエル

外観は一見地味ですが、改装後内部の見所が倍増しています

近年長く工事中で見学できる部分が限られていた……世界遺産のガウディが設計した建築物。1888年に完成した、ガウディのパトロンだったグエル氏の邸宅です。地下が厩舎、1階は玄関、守衛小屋、車庫など、2階は事務所、3階は社交場、4階は寝室などプライベートな場、5階はキッチンや洗濯場など……という街中では珍しい大邸宅。タイル、ガラス、石など当時のバルセロナの建築物に使われた素材を使いつつもインド、ペルシャ、日本などアジアにインスピレーションを受けた建築物だと言われています。グエル氏のGを2匹の蛇で模った鉄の扉が見物です。

<DATA>
Palau Guëll (グエル邸)
住所:Carrer Nou de la Rambla 3
TEL:(34) 93 472 5775
開館時間:10:00~20:00(4月1日~10月31日)10:00~17:30(11月1日~3月31日)
閉館日:祝日でない月曜、12月25、26日、1月1、6日、1月第3週
料金:12ユーロ

地中海を目の前に聳えるコロンブスの塔

コロンブス

大航海時代のスペインの威力が感じられる像

時にスペイン人、またイタリア人とも言われ出生地が不明ながらも、スペインのイサベル女王に懇願して南米大陸発見の旅の援助を得たコロンブス。バルセロナには、アメリカ大陸を指差すコロンブスの像が頂上に立つ塔がランブラス通りの終着点にあります(塔のコロンブスが指差す方角はアメリカ大陸の方向ではありません)。1888年のバルセロナ万博を記念して建てられたそう。107メートルの高さの塔で、エレベーターで上ることができたのですが、現在サービスは中断されている様子です。

<DATA>
■Torre de Colón (コロンブスの塔)
住所:Plaça del Portal  de la Pau s/n

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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