フランス語に欠かせない鼻母音
フランス語に欠かせない鼻母音
鼻母音ってどんな音?
まずは以下のフランス語を読んでみてください。美味しいが発音は難しい!
ワイン好きにはウレシイこの言葉、実はフランス語学習者泣かせの有名な言い回しでもあります。この表現の中には、フランス語の4つの鼻母音がすべて含まれており、発音練習のために繰り返し用いられる例なのです。
4つの鼻母音が含まれている表現
それでは、実際に音声を聞いてみましょう。こちらのページのun bon vin blancの左にあるスピーカーをクリックすると音が出ますので、左の画像の発音記号を参考にしつつ何度も聞いてください。
いかがでしょうか?カタカナにすると「アン ボン ヴァン ブロン」という感じで聞こえませんか?子音の部分を外して考えてみると、「アン オン アン オン」といった感じでしょうか?おそらく初心者の方には、ここに含まれる鼻母音は2種類、耳のいい方で3種類といった風に聞こえると思います。
実際のところ「アン」と聞こえるunとinの音は現在では同じ音で発音されることが多くなってきたので、練習すべき鼻母音はとりあえず3種類になります。上記の画像でいえば、一番左以外の3つの音、文字の上に~のような記号がついているものが鼻母音の発音記号になります。こちらのページでは発音記号ごとの聞き取り練習やゲームができるものですが、ページ右下が鼻母音の練習となりますので何度も何度もチャレンジしてみてください。
それでは、鼻母音の出し方を練習してみましょう。正しい音の出し方を理解することは、聞きとり能力アップにもかなり有効です。
発音指導書で用いられる解説パターン
綴り字と鼻母音の関係
- 1列目:口の開き方は縦に大きく、舌は少し奥にし、「アン」と鼻と口から同時に息を抜く。
- 2列目:日本語の「エ」よりも口を開く、唇を左右に平たく引いて「アン」と鼻と口から同時に息を抜く。(3列目も現在は同じ音で発音されることが多いので省略)
- 4列目:日本語の「オ」よりも口を前に突き出し狭く丸めて発音、舌は奥。緊張性のある音で息を鼻と口同時にぬいて「オン」。
身体感覚でポイントをつかもう!
今度は、もう少し感覚的にポイントを確認してみましょう。- 1列目:腕も足もリラックスした感じでまっすぐ立ち、胸の真ん中あたりから音を出す感覚。テキストなどでは「アン」と表記されるが、実際は「オン」に近い音。
- 2列目:唇と同じように、ひじを左右に力強く後ろにひっぱりながら「アン」と言ってみる練習が効果的。
- 3列目:ボールを抱える感じで、腕を丸めお腹の真ん中から声を出す感じ。口は「ひょっとこ」のようにすぼめて「オン」。
鼻母音はフランス語の美しさに欠かせない音。練習すれば必ず上手にできるようになりますから音声サイトもどんどん利用して頑張ってくださいね!
【関連リンク】
・Language Guide.org Français (Nasal vowels)
・Phonétique (Voyelles)
・発音練習のための最強サイト:Phonétique(ガイドによるフランス語サイトPhonétiqueの使用方法日本語解説)
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