個別指導塾の注意点

一番の注意点は、お子さんのペースに合わせて、わかりやすく教えてもらえる、ということです。それが一番のメリットのはずでは!? そんなふうに思った方は前のページの内容をしっかりと読まれていますね。じつは、それがデメリットでもあるのです。

お子さんのペースに合わせて、わかりやすく教えてもらえるということは、それだけ目標到達点が下がっていることになります。勘違いしがちですが、「わかりやすい説明=伸ばす指導」ではないのです。負荷のかからない運動では、筋力を鍛えられないのと同じですね。ですから、講師がカリキュラムの進行ペースをダウンしてくれることに安心しないほうがいいですよ。苦手科目は多めに受講したり、自習時間を意識して増やしたりして、克服に努めてくださいね。そうでないと、学力は現状維持のままで、より高い志望校には届かなくなってしまいかねません。

また、個別指導塾での勉強は孤独感に陥りやすく、やる気の維持が難しいこともあります。志望校を早めに決めて、目的意識を持って通塾しましょう。

ふだん個別ブースで学習しているため、集団の中で力を発揮する訓練の機会が少ないことも忘れずに。入試本番、会場の雰囲気に飲まれてしまって、緊張してケアレスミスを連発することは避けたいものです。できるだけ模試を受け、集団の環境に慣れるようにしてくださいね。

最後に。個別指導塾の講師は、生徒個人の学習定着度と、入試の日から逆算した単元指導速度とのバランスを見極めて、指導のスピードを調整する力量が要求されます。その一方で、集団指導塾のように、模擬授業採用試験が課されないところがほとんどです。集団授業塾よりも多くの講師を採用する必要もあります。信頼できる講師かどうか。入塾前に、各科目ごとの講師の指導の経歴や実績を聞いてみることをお勧めします。

「集団指導塾のメリットと注意点」の記事もあわせてお読みください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。