小学6年生はいよいよ入試本番に突入していきます。一方他学年にとっては、 塾の新年度が2月から始まるということもあって、1月は塾探しのラストチャンスということになりますね。来年度、 小3・小4生になる なら、これから通い始める塾を探す時期ですし、小5・小6生になる なら、転塾先を探さなければなりません。お正月だからとのんびりしていると乗り遅れてしまいます。

そこで今回は、お子さんのタイプ別塾選びのコツについてお話ししたいと思います。

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塾を簡単に分類すると、このようなマトリックスになります

まず最初に、塾にはどんな種類のものがあるのかについてご説明します。塾はその指導形態について分類すると、大きくふたつに分けられます。ひとつは「集団指導塾」で、もうひとつが「個別指導塾」です。

また、塾はその規模によって「大手・中堅塾」と「小規模・個人塾」の二種類に分類できます。それぞれを縦軸と横軸に取ると、4つのマトリックスができます。たいていの塾はこの4つのマトリックスのどこかに入ります。それではそれぞれの塾の特徴を見ていきましょう。

参考記事
「中学受験の塾選びに失敗しない5つの視点とは?」


A.集団指導塾(大手・中堅塾)

サピックスや日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーといった、「有名進学塾」と呼ばれる塾がここに名前を連ねます。それ以外にはたとえば「そこまで有名ではないけれど、いくつか校舎を持ち、地域では割と名前が知られている塾」もこちらに入ります。目安としては先生の人数が5人以上いればこちらに入ります。

集団指導塾はさらに細かく分類すると、「予習型」と「復習型」に分けられます。予習型とは、授業でやる内容をあらかじめ予習してきて授業を受けるというスタイルの塾です。このタイプの塾は、毎回の宿題に加え、次回の予習が義務付けられるので、生徒の負担が多くなるのが特徴のひとつです。復習型の塾は、新しい単元の内容をすべて塾が指導してくれるというものです。その分負担感は小さいのですが、授業日数が多くなったりして経済的負担が増大するなどのデメリットもあります。現在の大手・中堅塾は、復習型が主流となりつつあります。

大手・中堅塾のメリットとしては、まず何といっても卒業生の多さが挙げられます。卒業生が多いということはすなわち、多くの学校について合格者を輩出しているということになります。それだけ情報量が多いということになります。また潤沢な資金があるため、設備が整っていたりスタッフがそろっていたりといったハード面が充実していることもメリットのひとつです。

デメリットとしては、何といっても講師の力量のばらつきが挙げられます。もちろん採用はしっかり行っているでしょうし、研修制度もきちんとしているのですが、多くの講師を採用しなければならないため、どうしても能力の濃淡が生じてしまいます。また講師の中には司法浪人生や大学院生など、塾講師が本業でない人もいます。さらに中学受験経験者が塾講師になっているケースは非常に少ないことも現実問題として存在します。子どもが配属されるクラスによっては、あまり質の良くない講師に当たる可能性もあります。

集団指導塾ですので、一人一人へのきめ細かい面倒見はあまり期待できません。お子さんが「自分から進んで勉強する」タイプでない場合、集団指導塾を選ぶと子どもに家庭学習をさせるために、保護者の負担が大きくなってしまいます。


B.集団指導塾(小規模・個人塾)

口コミだけで生徒を集めているような小さな塾のことを指します。講師の数も2~3人、一人でやっているところもあります。スタッフの数も少なく、校舎の数は基本ひとつだけで、こじぢんまりとした印象です。

基本的には経営者が講師を兼任していますので、たとえるならばこだわりのラーメン店の頑固オヤジといった感じでしょうか。自分の指導法に絶対の自信があり、強い信念を持っているケースが多いです。このタイプの塾は、かつて大手塾などで指導実績があって、一念発起して独立してつくられたところが多いので、講師の質が比較的高く均質であることが特徴です。特に独立して何年も経過している場合は、評判が良くて経営が上手くいっている証拠ですので、信頼ができます。

デメリットはやはり、卒業生の少なさからくる受験データの不安定さでしょう。講師の好みやこだわりによって、子ども達に受けさせる学校にどうしても偏りが生じてしまいます。そのため「強い学校」と「データ不足の学校」が混在し、得意・不得意が生じてしまいます。逆にその塾が得意とする学校と自分の志望校とが合致すれば、うまくいくことが多いです。

このタイプの塾に向く子どもは、向上心があって志望校に向かって頑張れる子でしょう。すごく成績が良い必要はなく、大手塾では埋没してその他大勢になってしまうような子でも、目標達成のために努力ができる子であるならば、多少成績が足りなくともこうした塾で塾長と二人三脚で頑張り、希望の学校に合格するケースは少なくありません。

次のページでは、個別指導塾についてご説明します。