実際に生徒の成績を伸ばす講師は意外と地味

本当に指導力のある講師は「できるだけ答えを教えず、ヒントを与えて気づかせる」ことを意識して指導をしています。

本当に指導力のある講師は「できるだけ答えを教えず、ヒントを与えて気づかせる」ことを意識して指導をしています。

成績を伸ばす講師というと、予備校のカリスマ講師のような派手な講師をイメージするかもしれません。でも実際に生徒の成績を伸ばす講師は意外と地味。本当に指導力のある講師が持っている、隠れた共通点をお伝えします。

一流講師は「教えない」で「引き出す」

教えるのがうまい講師は指導力がある、と一般的に思われています。でも、本当に指導力のある講師は「できるだけ答えを教えず、ヒントを与えて気づかせる」ことを意識して指導をしています。人から教わったことはすぐに忘れますが、自分で気づいたことは記憶に残りやすいもの。それを熟知しているからこそ「できるだけ教えないで教える」ことを実践しているのです。

おもしろい話を交えて説明し、生徒を飽きさせない授業を展開する講師は最初は人気があるものの、入試が近づいてくると意外とその人気は翳る傾向にあります。逆に一見、地味だけど生徒たちの成績を着実に伸ばす講師が信頼を集めます。成績を伸ばす講師は自分の話術によってではなく、生徒自身に「考えさせ」、「作業をさせる」ことで思考力を深長させ、得点力を身につけさせます。派手なパフォーマンスはないものの、生徒に考えさせる機会を多く作り、答えを自分で気づかせるためのヒントの出し方が巧妙なのです。生徒自身の手と頭をとことん働かせ、自分の力で解けるようにするようにくりかえし訓練させます。

しつこい嫌われ役の講師が成績を伸ばす

生徒から好かれる講師のキャラクターは昔からほとんど変わっていません。明るくさわやかで、親しみのある講師です。一方、生徒からだけでなく一般的に嫌われるのは「しつこい」人と決まっています。でも、成績を上げるすべての講師に共通しているのはじつはその「しつこさ」にあります。

生徒の頭にどれだけ強く印象づけ、行動変化を起こせるか。それが生徒の成績を上げるための指導力において欠かせないものです。ただ1回伝えただけではよほどインパクトのある伝え方をしない限り記憶に残りません。そこで、何度もくりかえし伝え、確認することで重要事項を生徒の頭に焼きつけるしつこさが必要になります。生徒は「またそれ確認するの?」とあきれても、それでもまだくりかえし確認する講師は生徒の成績を着実に伸ばします。

生徒の成績データを把握している講師

生徒の成績データを把握し、最新の入試問題傾向を把握しているかどうかは教科指導や進路指導をするうえで欠かせないことです。教え子の目標とその目標を達成するための課題を頭に入れ、模試や入試までにどのようなスケジュールで指導していくのか明確なビジョンを持っている講師が本当のプロ講師といえます。ただ、そのように生徒の成績データを熱心に分析していることは生徒や保護者からはなかなか見えづらいもの。トークがうまくて存在感のある、いわゆる「名物講師」に目がいきがちです。

お子さんを直接指導している講師と話す機会があればぜひ、わが子の課題とその課題を克服するためのスケジュールを質問してみてください。どれだけ具体的な回答が得られるかで、その講師の「真剣度」を知ることができます。

最新の入試問題傾向を把握している講師

最新の入試問題傾向をきちんと把握していることも、一流塾講師の共通点です。少子化のなかで各学校は近年ますますあの手この出で改革を打ち出して生徒集めています。その改革のなかで入試問題も毎年変わり続けています。「あの学校の入試問題傾向は○○で…」と分析できていても、数年経つともうその知識は役に立たないものどころか、かえって指導に逆効果ということもよくあることです。

日々の生徒指導のなかでじっくり入試問題を研究する時間を捻出するには、「なにがなんでも教え子を合格させる!」という高い志が問われます。常に新たな知識を得るために陰で地道な勉強をしている講師は、教え子も勉強家に育てる影響力を発揮するものです。

さて、いかがでしたでしょうか。成績を伸ばす講師の意外と地味な姿にイメージが変わったのではないでしょうか。もしお子さんが講師を表面的な部分でしか評価していないようなら講師に質問を投げかけ、講師の隠れた指導力をさぐってみてはいかがでしょうか。