受け身姿勢で面談を終えない

塾の面談を賢く活用しましょう!

質問メモを用意しておくこと、約束したことをメモしておくことが大事です。

面談が始まると、講師のペースで進みます。まずは話を聞いてください。講師は保護者に伝えるべきことを言い終えると、「なにか聞かれたいことありますか?」と質問します。でも、とっさに質問できることは、「うちの子、塾でちゃんとがんばってますか? 家では勉強避けていて……」などという抽象的なものになってしまいがちです。それだと、「塾ではがんばってますのでご安心ください」などと言われて、具体的な内容を引き出せません。ですから、面談前にあらかじめ質問内容をメモしておくといいです。熱心な方はメモをご覧になりつつ、質問します。たとえば、こんな質問をしてみてはいかがでしょうか。

「うちの子の塾での印象的なエピソード、何かありますか?」

この質問の意図は2つあります。生徒一人ひとりに気を配っている講師なら、エピソードの一つや二つ、即答できます。すぐに何かエピソードを紹介してくれる講師なら、ひとまずしっかりと見てくれていると思っていいです。返答に詰まって、何も出ないようであれば、後日、電話で教室長に、「うちの子についていちばんわかっている先生と面談したいのですが」と依頼すればいいのです。この質問で、目の前の講師がどれくらい親身に我が子と関わっているかをチェックできます。

もうひとつ意図があります。この質問をすることで、講師は今まで以上に、お子さんへの関心を高めます。次の面談でまたエピソードあるかと聞かれるから、よく観察して、コミュニケーションを取っておこう、と講師が思うわけです。いいエピソードを聞き出せたら、お子さんに伝えて、「塾でがんばっているのね」って感心を示してくださいね。

具体的に質問をする

子どもの成績を上げるための、もっと具体的な質問の仕方もあります。

「この間の模試の成績表、持ってきました。それぞれの科目、次回の模試であと10点取るためには何が必要ですか?」

頼りになる講師なら、具体的に教えてくれるはずです。もし、具体的なことを伝えてもらえなかったら、こう言いましょう。

「後日また伺いたいので、そのときにアドバイスもらえますか」

と、講師への宿題にしてしまいましょう。また、志望校が決まっているのなら、過去その志望校に受かった子たちは今回の模試でどれくらいの成績を取っていたかを聞くのもありです。現状の成績と、志望校とのレベルの差を知っておくことで、これから何をどれくらい勉強する必要があるのかがはっきりしてきます。

これからの指導計画を聞く

現状の課題がわかり、わが子の勉強の課題がはっきりしたら、今後のことも忘れずに聞きましょう。

「これから2学期が始まるまでの期間、どんな計画で指導を進めて得点力をつけていくのか、できるだけ具体的に教えてください」

と言って、メモとペンを取り出してください。聞いた内容をメモしておきます。そして、こう言うと完璧です。

「夏期講習が始まる前くらいに、計画通りに進んでいるか、またお伺いしていいですか?」

これで講師も今まで以上に、お子さんの指導に気合が入るはずです。そして、実際に1カ月後くらいに、計画通りに進んでいるか、軌道修正が必要かどうかを聞くといいです。そうすると、お子さんがこの夏、どの科目をどのように勉強すればいいのかがクリアになります。

では、今回のまとめです。塾の個別面談や、講師からの回診電話でのポイントは2つです。

  1. 現状について具体的に説明してもらう
  2. 今後の指導計画について具体的に説明してもらう

抽象的な言葉で会話を進めないこと、抽象的な言葉に流されないようにすることです。現在の課題はどんな点で、それをどのようなやり方で克服するよう指導してくれるのか。そしてその成果が出始めるのは、いつくらいを想定しているのか。指導力があり、お子さんのことをよく見ている講師なら答えられるはずです。受け身姿勢で終えないように、賢く面談を活用してくださいね。
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