ストレス/身近な人のストレスケア

受験・就活・育児の終わり…ポッカリ感への対処法(2ページ目)

何だか毎日が空しい、虚無感を感じる……。受験、就職活動、子育て、退職など、それまで一心に頑張ってきたことが終わりを迎えると、急に心にポッカリと穴があいたような感じになることがあります。「ポッカリ感」が長引いて、うつ病に近づいてしまうことも。対処法のヒントをお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

「ポッカリ感」のリスクを回避するには…?

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1つのことだけに意識を傾けず、色々な物事もバランスよく

前のページで見たように、人生のさまざまな場面で「ポッカリ感」は訪れます。ポッカリ感は次のステップへの転機にもなりますが、この気持ちが長引き、むなしさが募ったまま、ふさぎこんでしまう人も少なくありません。
では、ポッカリ感を持続させないためには、どんなことに注意する必要があるのでしょうか?

まず、前ページの4つの例のように、「何かをやり終えた後や大きなライフイベントの後には、ポッカリ感がやってくる」とあらかじめ想定しておくことです。陥りやすい心の変化を予測できれば、その気持ちに引きずられず、冷静に対処することができます。

また、何かに取り組んでいるときには、そのことだけに意識を集中させないことも大切です。受験勉強だけ、仕事だけ、子育てだけに集中しすぎると、それが終わった後に人生目標を見失ってしまいます。受験勉強をしながら、色々な分野の物事に興味を持つ。勉強や仕事だけでなく、趣味や人付き合いも大切にする。子育てだけに集中せず、自分の時間を持っておく。このように、意識の矛先を分散させておくと、一つの物事が終わったときに、ポッカリ感にとらわれるリスクを防げます。

新しいチャレンジで、「ポッカリ感」を吹き飛ばそう!

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何かに着手すれば、その刺激があなたを変える

では、既にポッカリ感を感じている人は、どうしたらいいのでしょう?

まずは、何でもいいので新しいことに着手してみましょう。目の前にある勉強や仕事、趣味の講座やスクールの体験、飲み会に参加するなど、どんなことでもいいので、やってみましょう。何かに着手すれば、そこで見たもの聞いたことに刺激され、新たな気力が湧いてくるでしょう。

ただし、「こんな自分を変えなければ!」と気負わないことです。気負って取り組み、思い通りの結果が出なくなると、気持ちがリバウンドし、さらなる無気力に陥ってしまいます。目の前にある物事、興味をひかれたことに気軽な気持ちで取り組んでみてください。そうした機会に刺激を受けつつ、少しずつ気力を回復させていくことが大切です。

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