等価交換事業の特性

駒込パークハウス
明治維新の三傑といわれた政治家、木戸孝允が別邸を構えていた駒込に建つ等価交換のマンション。その敷地には武家の歴史を刻む貴重な文化遺産である2つの石碑(区指定の有形文化財)が残されている。
新築マンションの分譲事業は、不動産会社が土地をすべて買収してから開発するケースがその大半を占める。しかし中には、不動産会社がその土地の所有者と共同して開発する場合がある。いわゆる等価交換事業と呼ばれるものだ。

これは土地の所有者が、慣れ親しんだ愛着のある土地を手放さず、不動産会社と共同して新たに建物を建設する方式。

つまり、等価交換のマンションは、その立地特性を誰よりも熟知した所有者(地権者)と開発のプロである不動産会社が、パートナーシップを結んでその地に最適なマンションを建てるというもので、今回セレクトした「パークハウス常磐松」もそれに該当する。

実績が語るもの

パークハウス楠郷臺
上と同様、等価交換のパークハウス。樹齢600年の楠木を遺して建てられた。コアウォール免震構造を採用した事でも話題になる
三菱地所の分譲マンション「パークハウス」シリーズのなかで、等価交換方式によって建てられたマンションにはある特徴が見られる。それは、時代を問わず著名な人物の邸宅跡地が多いこと。

代々受け継がれてきた邸宅には、江戸時代から伝えられる石碑や樹齢数百年に及ぶ巨木が残されていることが珍しくない。時には文化財に指定されるほど価値のあるそれらを大切に遺しながらも、先進の技術を駆使したマンションを新たに建設する。そのため、パートナーの不動産会社へは必然と高いスキルが要求される。

つまり、パークハウスの等価交換の実績は、そうした難易度の高い共同事業の相手先として、三菱地所が選択されているということに他ならない。

特等席の継承

「パークハウス常磐松」の現地は、以前外国人向け高級賃貸(または分譲)で知られるホーマットマンションが建っていたヒルトップにあたる。東隣には広大な敷地の常陸宮邸。常盤松の丘の頂というロケーション(位置)に、余りあるほどの緑の借景。この極めて希少な立地条件に、三菱のパートナーシップはいかに発揮されているのだろうか?次ページへ