世間のみなさんに読んでほしい「LGBT」入門(3ページ目)

Lesbian（レズビアン）

学術系の文献、新聞、お役所の資料などでは性的指向が同性に向く（同性を愛する）人たちのことを「同性愛者」（ホモセクシュアルの訳語）と呼ぶ傾向にありますが、「同性愛者」という言葉には、医学的・学術的な響きがあり、欧米の当事者も日本の当事者も「同性愛者」よりは「ゲイ」または「レズビアン」と自称することを好みます。

レズビアンは同性愛者の中でも特に女性を指す言葉ですが、欧米では男女ともにGAYと言うことも多く、女性の方もGAYと自称したりします（先日のジョディ・フォスターのカミングアウトスピーチでもGAYと言っていました）

女性どうしで愛しあうレズビアンの人たちは、ゲイとはまた違った独自のシーン、カルチャーをもっています（5年くらい前に話題になったTVドラマ『Lの世界』にリアルなアメリカのレズビアンライフが描かれています。それから、竹内左千子さんのマンガ『ハニー＆ハニー』にキュートなレズビアンカップルの日常が描かれています。ぜひご覧ください）

レズビアンの著名人としては、『エレンの部屋』で有名なエレン・デジェネレス（女優のポーシャ・デ・ロッシと結婚）、『Sex and The City』でミランダを演じたシンシア・ニクソン（彼女も女性のパートナーと結婚し、子どもも育てています）、『プリティ・リーグ』に出演していたロージー・オドネル（同様です）、ミュージシャンのシネイド・オコナー、米国サッカー女子代表のミーガン・ラピノーなどがいます。日本でもミュージシャンの笹野みちるさん、タレントの一ノ瀬文香さん、モデルのHiROMiさんらがカミングアウトしています。