セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

世間のみなさんに読んでほしい「LGBT」入門(4ページ目)

最近メディアでもLGBTという言葉を聞く機会が増えてきたと思います。が、ストレートの方たちの中には何のことかわからないという方も多いはず。なぜ性的少数者じゃなくLGBTと言われるようになったのか、も含めて、LGBTのキホンについてお伝えいたします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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Gay(ゲイ)

エルトン・ジョンとデヴィッド・ファーニッシュ

エルトン・ジョンとデヴィッド・ファーニッシュは最もセレブなゲイ・カップル。子どもも育てています。

男性同性愛者の多くは自分たちのことを「ゲイ」と自称します。「ホモ」とか「オカマ」という言い方には侮蔑的なニュアンスがあるので、仲間うちでノリで言ったりはしますが、公式にはあまり言いません(ストレートのみなさんも、超仲良しの友達に言うのでない限り、なるべく「ゲイ」と言ったほうが無難だと思います)

世間の多くの方たちは、ゲイと聞くと「オネエ」のイメージを思い浮かべるのでは?と思います。お化粧したりキレイな女性になりたいんだね、みたいな。しかし、ゲイの人はあくまで性自認は男性です。たしかに心がオトメだったり、どこか女性っぽいところがある人もいますが(ゴトウもまたしかり)、ほとんどの人は見た目男性的です。(オネエについてはこちらの記事をご覧ください)

自分を同性愛者であると自称する(自分は同性が好きだというアイデンティティをもつ)人たちが現れたのは近代になってからですが、男どうしの愛は古代ギリシアやローマでも、平安貴族や僧侶、戦国武将の間でも当たり前に見られました(年長者が少年を寵愛するのは一種の社会制度ですらありました)

欧米のゲイたちは、キャンプ(大げさだったりわざとらしいけばけばしさを好む感覚。日本のオネエに近いかも)と呼ばれる独自のノリやカルチャーを生み出し、多くのアートやエンターテインメントに影響を与えてきました(ドラァグクイーンが代表的。マドンナにフィーチャーされた「ヴォーグ」もそうです)

ゲイの著名人は歴史上の人物を含め、膨大な数に上ります。現代の人としては、まず、ベルギーの首相、パリやベルリンの市長といったオープンリー・ゲイの政治家がいます。それから、フィギュアスケートのジョニー・ウィア、ミュージシャンのエルトン・ジョン、ジョージ・マイケル、ボーイ・ジョージ、アダム・ランバート、フランク・オーシャンなど、俳優ではイアン・マッケラン、ルパート・エヴェレット、ジョージ・タケイ、ニール・パトリック・ハリス、マット・ボマー、ザカリー・クイントらが、映画監督ではブライアン・シンガー、ローランド・エメリッヒ、ガス・ヴァン・サントなど、ファッション・デザイナーにいたってはそのほとんどがゲイです。日本ではみなさんご存知のタレントの方たちのほか、作家の伏見憲明さん、映画監督の橋口亮輔さん、元モデル&歌手の櫻田宗久さん、区議会議員の石川大我さん・石坂わたるさんらがカミングアウトしています。
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