体罰を問題視できる社会こそ、豊かな社会
豊かな社会に必要な条件とは?
しかし、そうしたかつての常識が許されていたら、弱い立場の人が声を上げられずに踏みにじられ、強い立場の人が都合のいい理屈を振り回して横暴な支配を行える、人権を無視した社会になってしまいます。
低い立場の人も力を持つ人も、誰もが自分の考えを主張でき、お互いの人権を尊重し合える社会が、本当に豊かな社会です。一方的な「体罰」で立場の低い人を指導する風潮は、そうした社会を壊すものに他なりません。今、たくさんの人が「体罰はいけない」と問題視し、声をあげられるのは、日本が人権を尊重した豊かな社会に成長しつつある証左でもあると思います。