色々あってわからない?鉄分サプリの違い

品定め

きちんと品定めして選べていますか?

きちんと血液検査をした結果、鉄分を補給した方が良さそうなら、次は製品選びです。貧血で悩む女性が多いせいか、鉄分補給をアピールした製品はものすごくたくさんあります。でも、「選び方がよく分からないから価格と量だけチェックして買っている」という人が多いのではないでしょうか。ぱっと見ただけではわかりにくいのですが、よく見ると中身の違いが見えてきます。

■製品の分類をチェック
まず、確認したいのが、製品の分類です。「薬局で買えるのはどれもサプリメントでしょ?」と思っていませんか?鉄分補給のための製品には処方薬・OTC医薬品・医薬部外品・栄養機能食品・いわゆる健康食品という5つの種類※があるのです。

処方薬:病院で医師の処方を受けて購入する医薬品
効果があり、医師の管理下で利用するのが望ましいもの。厚生労働省審査を受けて認定。
鉄原料:硫酸鉄(無機鉄)・クエン酸第一鉄ナトリウム・フマル酸第一鉄・溶性ピロリン酸第二鉄
処方薬の中には鉄以外の栄養素は含まれていないが、整腸薬やその他補助となる栄養素が一緒に処方されることが多い。

一般用医薬品(OTC医薬品):薬局で薬剤師に相談して購入できる医薬品
効果があるが、比較的リスクが低いもの。厚生労働省審査を受けて認定。
鉄原料:フマル酸第一鉄・溶性ピロリン酸第二鉄
代表的な製品:小林製薬 ファイチ、佐藤製薬 エミネトン 、全薬工業 ヘマニック、日本臓器製薬 マスチゲンS錠
鉄+ヘモグロビンを作るときに必要となる栄養素(葉酸やビタミンB12)という組み合わせになっています。

医薬部外品:コンビニなどでも購入可能で医薬品よりリスクが低い製品
効果が期待でき、リスクが低いもの。厚生労働省審査を受けて認定。
鉄原料:クエン酸鉄アンモニウム
代表的な製品:大塚製薬 アルフェ
鉄+ヘモグロビンを作るときに必要となる栄養素(葉酸やビタミンB12)という組み合わせになっている。医薬品に比べて鉄の量は控えめ。

栄養機能食品:国が指定した基準値(1日あたり4~10mg)を満たす健康食品・サプリ
特定の栄養素(ビタミン・ミネラル)が一定量含まれるもの。メーカーが自由に表示できる。
鉄原料:クエン酸鉄・ピロリン酸鉄・ヘム鉄
鉄+ヘモグロビンを作るときに必要となる栄養素(葉酸やビタミンB12)という組み合わせになっている。医薬品に比べて鉄の量は控えめ。

いわゆる健康食品:栄養機能食品以外の健康食品・サプリ
特に基準はない基準がないため、メーカーによって品質・容量の差が激しい。
鉄原料:クエン酸鉄・ピロリン酸鉄・ヘム鉄
鉄+ヘモグロビンを作るときに必要となる栄養素(葉酸やビタミンB12)という組み合わせになっている。医薬品に比べて鉄の量は控えめ。

「病院で処方されるお薬とサプリメントの鉄は別のもの」「健康食品の方が体に優しい」と誤解されがちなのですが、材料を見ると同じものの場合がほとんどです。大きな違いといえば、吸収率の高いヘム鉄を使った製品があるのはサプリメントだけという点です。「優しい」というイメージは、入っている鉄分の量が少ないため刺激も少ないという結果なのです。

医薬品に関しては、厳しい品質基準があるため、表示されている量がきちんと配合されているという点で安心して利用できます。ですから、病院で貧血と診断され鉄剤が処方してもらえるなら、保険適用になる分、安くて安全といえます。検査結果は低めだけど病院で処方してもらえるほどひどくない貧血予備軍の人が予防的に利用したいという時は、OTC医薬品がおすすめです。

ただ、ヘム鉄以外の成分は胃を荒らしたり便秘や下痢になってしまう場合もあり、それが苦しくて続けられないという人もいます。そんな時は、医薬品の量を減らしてみるか、優しいヘム鉄のサプリメントを選ぶという優先順位で、自分に合った製品を見つけてみましょう。

※特定保健用食品もありますが、現時点で販売されている商品はありません。