サプリの『裏』をチェックするポイント

法律も厳しく、品質が保障されている医薬品と違い、健康食品・サプリメントは「何がどのくらい入っているか」「中身がきちんと作られているか」をチェックして選ぶことが大切です。

■材料の違いをチェック
肉と野菜

吸収率が高いのは動物性の鉄

鉄分サプリメントは材料によって大きく2つに分けられます。1つは動物の血液などから作られるヘム鉄の製品。もう1つは、ヘム鉄以外の鉄分(クエン酸鉄・ピロリン酸鉄など)で、非ヘム鉄と呼ばれます。ほうれん草などの野菜に含まれる鉄分も、非ヘム鉄という形をしています。

この2つの大きな違いは、吸収率。ヘム鉄の吸収率は、非ヘム鉄に比べて5~6倍高いと言われています。つまり、少量でも十分な鉄分補給ができるのです。そのため、それを知らずに製品の含有量で比べてしまうと、「高い割に鉄がちょっとしか入っていない製品」に見えてしまうことがあります。

■品質レベルをチェック
ヘム鉄は「吸収率も高いけれど材料コストも高い」という成分です。サプリメントの中には、パッケージに「ヘム鉄配合!」と書いてあっても、詳しく見ると『ほんの少しのヘム鉄+非ヘム鉄』という紛らわしいものもあります。パッケージの裏を見て、「原材料としてどんなものが入っているのか」「どのくらいの量入っているのか」を、しっかりチェックして選びましょう。


鉄分サプリとの付き合い方

手帳

見直すためにも記録を忘れずに!

製品ごとの違いや選び方がわかったところで、鉄分サプリと上手に付き合うためのポイントです。

非ヘム鉄の鉄剤やサプリメントは、体の中で働いている鉄と形が違うため、吸収率は高くありません(1~10%)。これを吸収しやすい形に変えてくれるのがビタミンC。ビタミンCの豊富な食事や、ビタミンCのサプリメントと一緒にとることで吸収率UPを狙いましょう。(製品によってはビタミンCが一緒に入っているものもあります)

また、お茶などに含まれるタンニンは非ヘム鉄の吸収を邪魔することが知られています。神経質に気にする必要はありませんが、どうしても気になる人は、鉄サプリを飲む前の濃いお茶(脂肪燃焼系のトクホ茶も)や赤ワインは避けておきましょう。

最後に、鉄分サプリと付き合う上でとても大事なのは、「定期的に見直す」ということです。鉄分は摂り過ぎると体にダメージを与えてしまう栄養素。ですから、3~6カ月ごとに、続けるか止めるかを見直しましょう。

たとえば、鉄分サプリをとり続けても検査値が改善しない場合、他の原因(鉄分の吸収が低くなる・鉄分が多く消費される疾患)の可能性もあります。サプリメントの利用状況も伝えた上で病院で相談してみましょう。

また、鉄剤やサプリをとり始めてしばらくすると、貧血の症状が改善する人もいるでしょう。「症状がなくなったから止めてもいいのでは?」と思ってしまいますが、十分な量の鉄の貯金ができていないうちに利用をやめてしまうと、また貧血状態に戻ってしまうことが多いのです。鉄分サプリを止めるタイミングの目安は、貧血症状が改善されてから半年後くらいがおすすめです。

鉄剤やサプリは鉄分を手軽に補給することができます。でも、それだけで安心するのではなく、普段の食事でも積極的に鉄分を補給するような工夫(動物性の鉄分が豊富な レバー・赤身の肉・貝類)も一緒にがんばりましょう。鉄分サプリをやめた後に貧血に逆戻りすることを防ぐためにも、食習慣をしっかり見直すことをお忘れなく!

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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。