croissantの読み方は? フランス語の楽しい覚え方
croissantの読み方は? フランス語の楽しい覚え方
「チョコレート」? それとも「ショコラ」?
フランス語でチョコレートのことを「ショコラ」と言うのは、ご存知の方も多いと思います。この単語のフランス語綴りはchocolat。それでは、ちょっと英語表記を思い出してください。chocolateと書きますね。こうして比べてみると、この単語のフランス語と英語表記の違いは、最後にeがあるかないかだけですが、読みには随分違いがあるように感じます。すでに、記事『フランス語の読み方……母音字・子音字の発音のコツを学習!』の中で、フランス語の読みはローマ字読みが基本であること、語末の子音は通常は読まないという決まりに関しては勉強しました。こうした規則に従って、chocolatという単語を読んでみると、どうやら「チョコラ」という音になりそうな気がしますが、あと一息です。
さてもう、おわかりかと思いますが、フランス語ではchの読みは「チュ」ではなく、普通は「シュ」、例外で「ク」と読みます。ですので、英仏同綴りのchanceは「チャンス」ではなく、「シャンス」。このような読みの規則は、聞き覚えのある単語を使って少しずつ覚えていくのがいいでしょう。
難易度高い「クロワッサン」
croissantはどう読む?
フランスといえばパリパリのクロワッサン。「クロワッサン」はフランス語では croissantと書き、読み方はカタカナ表記ですと「コワソン」という感じの音になります。今度は、この単語を使ってフランス語読みの大事な規則を2つ覚えましょう。
- 「oi」という母音字の組み合わせは「ワ」と読む。
- 母音と母音の間の2つのsは[ス/s]と読む。
まずは、1の「oi」について練習してみましょう。
poire (洋梨)、bavarois(ババロア)、fois gras(フォワグラ)
正解は、ポワール, ヴァバロワ, フォワグラ。日本でも耳にしたことのある読みですね。語末の子音やeは読まないという決まりも思い出して綴りと音の関係を確認してください。
次に2の練習をしてみます。ちなみに、母音と母音の間の1つのsは[ズ/z]で読みますので併せて覚えましょう。
désert(砂漠), dessert(デザート), poison(毒), poisson(魚)
有名な例を挙げてみました。読み方はデゼール、デセール、プワゾン、プワソン。これらが正解できればcroissantの読みは簡単ですね!
母音はバラバラに読むなかれ!
先ほどのcroissantのoi(ワ)のように、二つの母音字が並んでいても、フランス語ではそれを「複母音字」といって、通常は一つの音として読みます。記事『フランスの小学生風に「文字と音」を学ぶ!』でもいくつかの例をあげましたが、ここでは美味しい単語を使ってそうした母音の読みをまとめて復習してみましょう。1. mousse(ムース)
読み方は、「ムース」。ouは「ウ」と読みます。母音と母音の間の2つのsは[s]と読むという決まりは前ページで練習しましたね。同様に文字ouを単語の中に持つsoupe(スープ), chou(キャベツ), yaourt(ヨーグルト)は、それぞれ「スープ」、「シュ」、「ヤウール」という読みになります。
2. café au lait (カフェオレ)
カフェメニューの読みにもチャレンジ!
sauce (ソース), saumon(鮭) , pot-au-feu(ポトフ), saucisse(ソーセージ), laitue(レタス), fraise (いちご)
正解は、ソース、ソモン、ポトフ、ソシス、レテュ、フレーズ。母音と母音の間に挟まれたsやssの読み方はもうマスターできたでしょうか?
3. gâteau(お菓子)
「ガトー」と読まれるこの単語は、「ガトーショコラ」などケーキ屋さんでもお馴染みですね。gâteauには「eau」と連続する3つの母音字が含まれていますが、このeauもまた「オ」と読みます。例えばeau(オ/水)、 maquereau(マクロ/サバ)、poireau(ポワロ/長ネギ)といった具合で読みます。
複母音字の読みを制するとかなりの単語が読めるようになります。まずは、身近で美味しい単語を使って少しずつ読みをマスターしていってくださいね!
【関連記事】