不朽のガラスブランド、イッタラのアウトレット店

食卓を元気に、華やかに、上品に……思いのまま演出する魔法の食器
Iittala

フィンランドを代表するガラスデザインのブランドとして、日本でもすっかりお馴染みのイッタラ（Iittala／本国での発音はイーッタラ）。ただ「シンプル」の一言で片付けてしまうのはもったいない、料理やテーブルを引き立てるデザインの数々は、使ってみていっそう、その美しさと使いやすさが身にしみるというもの。

実はこのブランド名は、ヘルシンキから100キロほど北上したところにある小さな街の名前から来ているのです。1881年、まさにそのイッタラの街でガラス工場が稼働し始めたのが歴史の始まり。工場はもちろん今でも現役です。

当初は薬瓶やガラスランプなどを製造していましたが、1930年代ごろから、建築家として知られるアルヴァ・アールトやその妻アイノらが優れたガラスデザインを提供するようになり、今日まで愛され続ける名シリーズが次々に生み出されていきます。

今日のイッタラ・グループは、陶器ブランドのアラビア（Arabia）、鍋・カトラリーブランドのハックマン（Hackman）などさまざまな北欧デザインの王道ブランドを束ねています。さらにそのグループ自体が、2007年に刃物・庭道具のデザインブランドとして有名なフィスカルス（Fiskars）の傘下に置かれたことから、現在でも各ブランド製品はそれぞれの工場で作られているものの、ファクトリーショップではいずれのブランド製品にも出会うことができます。

お得なのはB級品だけじゃない！ 店内をくまなく回って掘り出し物探し

イッタラのアウトレット店舗は全国各地に点在していますが、ヘルシンキ市民が足繁く通うのが、ヘルシンキ郊外のアラビア地区にある広々とした店舗アラビアケスクス（Arabiakeskus）。ここはグループ内のアラビア社の歴史ある製品工場の一角で、施設内には、年中無休で稼働し続けている巨大釜や、デザイナーたちのアトリエ、製品を紹介するミュージアムなどがあります。また、アラビアケスクス内にはペンティック（Pentik）のアウトレット店や郵便局、カフェも併設されています。

アウトレット店内にはぎっしりと商品が陳列されていて、安売り商品だけでなく、現行品も正規価格で売られています。中には同じ商品でも、等級が違うためにそれぞれ別の棚で、別の値段で売られていることもあり、ざっと目につくものばかりを見て回っただけではお得商品を見過ごしてしまうことも。

まずはじっくり店内を見て回って、どの棚にどんな商品が並んでいるのかをチェック。看板が立っていたり、色付きの値札がついている場合はアウトレット商品であることが多いので、あとはこちらを参考に、安さのわけや値引き率などを気にかけながら品定めを楽しみましょう。
また、ときどき見かけることのあるユニークなセール品が、väliväriあるいはvaihtoväriという表示のついたガラス商品。これは「交換色」という意味で、同じ生産ライン上で別の色の商品を作り始めたときにできてしまう、不純な非正規色の商品たちのこと。

B級品扱いなので安売りこそされていますが、通常絶対に手にはいらない、オリジナル色の希少商品とも捉えることができます。自分だけの色の商品に魅力を感じる人にとっては、出会えればラッキーなアウトレットならではのユニーク商品ですね。 ちなみにイッタラ・グループは販売商品に対して厳しいこだわりを持っているので、B級品と表示されていても、素人目にはその粗がわからないものばかり。ただし、通樹B級品からはロゴシールが剥がされています。割引率は、25％引き～が目安です。

レジでは正規品・セール品ともにラッピングオーダーが可能。さらに、重くてかさばりがちな食器類は発送サービスを使うのも手。発送商品の大きさや重さに応じて、箱代・保険料込で51～132ユーロ（※2015年7月現在）で国際発送手配をしてくれます。

＜DATA＞
■Iittala outlet Arabia（イーッタラ・アウトレット・アラビア）
住所：Arabiakeskus, Hämeentie 135 A, 00560 Helsinki
TEL：+358 204 39 3507
アクセス：トラム6,8「Arabiankatu」下車すぐ
営業時間：月～金曜10:00～20:00、土・日曜10:00～16:00
定休日：なし ※フィンランド発ブランドの、お得なアウトレット店情報はこちらにまだまだあります！

※上記データは記事公開時点のものです。