角住戸の床に注目
取材の動機になったのは他でもない。角部屋の間取り。一般的にタワーマンションの角部分は、斜めに切れていることが多い。その場合、たしかに眺望の迫力は高まるが、スペースの有効性には目をつぶらざるを得ないケースが少なくない。家具の置きやすさ、居心地の良さ。限られた面積における有効活用の高低でいえば、整形の間取りに劣るのは明らかだ。
とはいえ、住戸の形を四角にして、リビングの角に柱が立ってしまえば、角部屋の醍醐味は半減するだろう。パノラマビューとはいいにくい。
これらのジレンマを解消したのが、今回のアイデア。角面のガラスを目一杯、外に押し出した。ガラスの前に立つと「視界は270度確保された」といえなくもない。それくらい、超高層ならではの迫力を体感できるそうだ。
収益向上の一手?
分譲マンションは、同じ原価で作られていても上層階ほど利益率は良い。高く売れるからだ。したがって、上層の比率を上げられれば、事業収益率は上がるのだが、現実的にはそうもいかない。しかし、角住戸も考えようによっては、同じフロア内において平均よりも高い値付けが可能。今回のアイデアは、収益率向上に大いに貢献しそうな工法にも思えるが、販売員の話では「そういった狙いは一切ない」とのこと。モデルルームは1月より反響客に対する事前案内会を開始しているが、集客状況などは残念ながら未公表であった。価格も未定。今週末(23日)からグランドオープンとなる。
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