睡眠とダイエットの関係
睡眠不足だと食欲が増進する!
睡眠は体や脳の疲れを取るだけでなく、眠っている間には「成長ホルモン」別名「痩せホルモン」といわれるホルモンが出ているのだそう。
これは、深い眠りのノンレム睡眠中に分泌されるホルモンで、運動により傷つけられた筋繊維や、古くなった細胞を再生する働きがあります。美肌を維持するお肌のターンオーバーなど、あらゆる体の新陳代謝を活発にしてくれる嬉しいホルモンで、特にダイエットでは、新陳代謝を活発にしてくれる働きはとても大切!
この「成長ホルモン」は、午後10時から午前2時までの睡眠後1時間後ぐらいに最も分泌されるといわれていますので、可能なときはこの時間帯に寝るのがオススメです。
■「コルチゾール」
また、「コルチゾール」というホルモンも睡眠とダイエットに深い関係があります。このホルモンは、浅い眠りのレム睡眠中に分泌されるホルモン。
「コルチゾール」は、睡眠中のエネルギー供給のために、体に蓄積されている脂肪を燃焼させ活用する働きがあります。そのため睡眠不足が続くと太りやすくなるというわけです。
この「コルチゾール」は、午前3時頃から明け方にかけて多く分泌されるといわれています。昼夜逆転した生活をしている人は要注意です!
■「レプチン」と「グレリン」
睡眠不足で自律神経のバランスが乱れると、交感神経と、副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、食欲抑制ホルモンである「レプチン」の分泌が乱れ、食欲をコントロールできなくなります。
「レプチン」は満腹中枢を刺激し、次に溜まった脂肪を燃焼させるための伝達をします。 この作用により食欲をコントロールし、脂肪を燃えやすくする働きをしているのです。
また、睡眠時間が少ないと、「レプチン」とは反対の作用をもたらす食欲促進ホルモンの「グレリン」が多く分泌され、ますます食欲を促進してしまい、過食に走る恐れが!
このようなダイエットに役立つ「痩せホルモン」をたくさん分泌させるためには、質のいい睡眠をとることが必要です。