年々エコ志向が進むホテルのサービス事情
社会全体のエコ推進志向を受け、シンプルさを強みとして推し進めるホテルが増えてきた
ホテルの等級に関係なく、洗面室には最小限の設備しかない場合も
こうした意思表示の方法は、フロントで説明がなされたり、部屋に案内書が置かれているものです。けれど一度英語で説明を受けただけでは理解に不安があるという人は、この事情を踏まえた上で、最初にしっかりとそのホテルのルールを尋ねて理解しておきましょう。
■参考記事「フィンランドでのホテル・宿泊施設の選び方」
レストランやカフェはチップ不要、過度なサービスを期待せず楽しんで
フィンランドのレストランには珍しくチップ制度がない。その分日本のような手厚いサービスでもてなされることも少ないが、客のプライバシー空間を尊重した適度なホスピタリティを楽しみたい
屋外のオープンテラス席なら喫煙可能だが、利用できるかは季節や時間帯による
着席時からお水を出してくれるお店は少ないのですが、飲み物は?と尋ねられた際に、「Vettä(ヴェッタ)」と頼めばすぐに出てきます。ただしお店によっては、ちゃっかり水が有料の場合もあり。また、フィンランドのレストランでは1人1プレートが基本スタイルなので、大皿を何人かでシェアしたい場合は、その旨を伝えて取り皿をお願いしましょう。
精算時は、大人数の場合に日本だと煙たがられる「別々で」も、フィンランドではたとえ人数が多くても頼めば嫌な顔せず別会計にしてくれます。食後会計のレストランの場合、店員さんが請求書を卓上まで持ってきて精算対応してくれることが多いので、客がレジに赴く必要はありません。
カフェはある程度までセルフサービスのお店が多いので、他の客の流れに乗ってオーダーしよう
ドリンクは壁などに書かれているメニューを見て注文しますが、ノーマルなコーヒー・紅茶を頼む場合は、作ってもらうのではなく自分でカップを取って注ぐ(紅茶なら、カップに熱湯を注いでからティーバッグを選択)システムも一般的です。ケーキ・パン類は、ショーケースから自分で取り出すか、指差しして店員さんに取り分けてもらいます。
店内での飲食後は、返却場所に食器を返すよう呼びかけているお店が多いです。またカフェやファストフード店などでテイクアウトしたいときは、オーダーの際に「Otan mukaan(オタン・ムカーン)」と付け加えれば伝わります。
慣れたら楽々!住所から所在地を見つけ出す方法
通りの名前は、各角ごとに建物の壁に2ヶ国語で表記されている。番地の数字は、建物の各入口頭上あたりに示されている
つまり、行きたいお店の住所に入っている通りの名前がどこかを地図でまず確認して、その通りに到着したら、番地の数字を頼りに見つけ出せば良いだけ。番地は、通りの左右で奇数番・偶数番に分かれていて、当然ながら通りに沿って数が順々に増減していきます。例えば「Annankatu 26」であれば、まずはAnnan通りに来て、通りの左右を見てどちらが偶数番の番地路かを確認し、あとは26に近づく方へ歩いてゆけば必ず突き当たる、というわけです。慣れてしまえば、日本の住所よりも楽に目的地を探し出せるようになるはずですよ。
移動中の交通マナーや暗黙のルール
冬は雪で横断歩道が消失してしまうので、代わりに青い三角看板がその所在を示してくれている
・車は右走行社会。目が慣れないうちは道路横断など気をつけて。
・大きな道路脇の歩道帯は、さらにセンターラインが入っていて歩行者道と自転車道に分かれていることが多いです(自転車が車道寄り)。つい自転車道のほうを歩いていると自転車にベルを鳴らされてしまいます。
・冬場は横断歩道が雪に埋もれてしまい、車道と歩道の区別さえつかなくなることがあるのでくれぐれも注意して!なお本来の横断歩道がある場所には必ず青い三角看板が立っていて、雪の日でもその所在を示してくれています。
・街なかには流れタクシーが走っておらず、タクシーを捕まえるためには駅前や主要施設前に時々あるTAKSI/TAXIの看板の出た乗り場で待つか、電話で呼ぶしか手段がありません。タクシー移動の可能性がある人は、市内の主要タクシー会社の番号を控えておきましょう。
・フィンランド人は、トラムや電車など公共交通機関の中での携帯電話の通話を、特にモラル違反だとは感じていません。実際、電車の中で長々と携帯越しに世間話やビジネス話をする人を見かけて不快な思いをするかもしれませんが、あまり神経質にならず、ここはそういう価値観の国なのだ、という大らかな気持ちで見過ごしてあげてください。
祝日前後などの帰省シーズンを除くと、電車が満席になることは少ない
■参照記事「フィンランドを長距離列車&バスで旅するには」