スーパーマーケットには、知らないと戸惑う独自ルールがいっぱい

スーパーマーケット

市民の日常を支えるスーパーマーケットは、デパートにはない素朴な日用品や食品にたくさん出会えるので、個性的なおみやげ探しには持って来いの場所

街に点在するスーパーマーケットは、ばらまき用みやげを買い求めたり、朝食や軽食を確保したり、急遽必需品を求めて駈け込んだり……観光者でも、滞在中に何度かお世話になるのでは。実はフィンランドのスーパーマーケットには、知っていないと勝手がわからず戸惑ってしまう、ユニークなルールやシステムがいろいろあるのです。一つ一つ解説していきますので、ぜひ現地のスーパーで実践してみてください!

■「フィンランドのスーパーで買えるお土産図鑑

物色オンリーはお断り!? 入口ゲートは一方通行

スーパーの入口

何かを購入してレジ精算することが前提となったお店の構造

フィンランドのスーパーに立ち入った瞬間まずびっくりさせられるのが、入口ゲートは一方通行になっていて、一度入るとレジを通らない限りお店から出られない、という店内構造。つまり、冷やかしだけに入店することはできず、何かしら購入してレジ精算することが前提になっているのです。

もちろん、いざ入店して目当ての物がなかった、ということもあるでしょうから、そのときは申し訳なさそうにレジを通りぬけさせてもらいましょう。でもやっぱり基本は、入店したら何かを買うこと。入口付近にストックしてある、レジカゴや子供を乗せられる楽しいカートを活用しましょう。

野菜・果物は量り売りのセルフサービスで

双葉マーク

国旗をあしらった双葉マークは、国産野菜の証。メイド・イン・フィンランドにこだわる現地人たちの安心を保証するマークでもある

スーパーに入ってまず最初に行き当たるのが、日本と同じく青果売り場。フィンランドの風土で育つ食物は限られているので、ユーロ圏内外からの輸入品も多いですが、フィンランドの青十字国旗柄の葉っぱマークがついた商品はすべて国産。特に寒冷地で育ったベリー類やじゃがいも、りんご、トマト、きゅうりなどは、とても瑞々しくて美味しいですよ。

商品は、すでにバーコード付きの個別包装がなされていて値段が決まっているものもありますが、多くはキログラムあたりの価格だけが決められていて、そこから欲しい分量の価格を割り出す量り売り制。その対象商品の値札には、通常Irtoという単語が見られます。手順は、フィンランド語の読めない観光者にとってはやや難解なのですが、以下説明します。

量り

正しい商品番号のボタンさえ押せば、あとは自動的に価格が計算されるので慣れれば簡単

(1)欲しい商品の山から、自分の好きな個数/分量分だけ取ってひとまとめにし(周辺にビニル袋が設置されています)、その商品の値札表をチェック。

(2)値札表には、商品名、商品番号(横にvaakaと書かれていることが多い)、1キログラムあたりの値段が書かれているので、そのうち商品番号を頭で覚えて、商品を近くの量り器に持っていく。

(3)商品を量り機に置いて、先程の商品番号のボタンをプッシュすると、機械が重さから自動的に価格を導き出してくれ、価格とバーコードの印字されたシールが出力される。

(4)商品(または商品を束ねたビニル袋)にバーコードシールを貼って、レジにて精算。

このシステムによって、欲しい分量だけを無駄なく買えるだけでなく、山積みになっている同じ商品の中から、自分自身の目で鮮度や色形を確かめて、良い物だけを選ぶことができるのです。

肉・魚・惣菜売り場では整理券を取ってから順番待ち

整理券

カウンターそばにさりげなく設置された整理券発行機を見逃さないように

少し規模の大きい店舗やデパ地下には、量り売りされているお肉・お魚・惣菜などを、顧客のオーダーを受けてから取り分けてくれるスタッフの在駐するカウンターがあることも。

ここではより新鮮で上質なものが買えるので利用価値は高いのですが、注意したいのは前もって整理券を取らないと、いつまでも自分の番が回ってこない可能性があること。カウンター前に、ボタンを押すと番号の書かれた整理券が出てくるマシーンが設置されている場合は、自分の番号を確保した上で順番を待ちましょう。自分の番が来たら、どの商品を何グラム欲しいかを伝えて、スタッフに取り分けてもらいます。

レジでは、購入者がカゴから商品を出す/レジ袋は有料が基本

レジ

自分の手ですべての商品を取り出していくというのは新鮮な体験?

日本のレジでは、商品カゴごと店員さんに手渡してバーコードを読み取ってもらうのが当たり前ですが、フィンランドの場合、購入者がすべての商品をレジ手前のベルトコンベアに置き流していき、それを店員さんが手にとってバーコードを読み取っていく……というシステム。

商品を置き終わったら、コンベア横に設置されたプラスチック棒を境界線代わりに置いて、自分の商品がここまでであることを示し、後ろの人に場所を譲ります。

ショッピングバッグ

デザインも素敵な上、マチ付きで実用性も高い肩掛けショッピングバッグ

レジ袋が必要な場合は、コンベアの足元に山積みになっている袋(プラスチック袋から、紙袋、肩掛けショッピングバッグなど形状はさまざま)を必要枚数だけ取って、商品と一緒にコンベアに乗せます。

レジ袋はすべて有料で、一番安いプラスチック袋で1枚0.2ユーロが目安。ですので普段から、エコバッグや以前に使ったレジ袋を携帯している人が多いですね。いっぽうで、これらのレジ袋はどれもデザイン性が高く、特に頑丈な肩がけタイプのものは、観光者がおみやげを詰めるサブバッグとして活用できると密かに人気なのです。

すべての商品がレジを通って精算が済んだら、コンベアの先に流れ着いている商品を、やはり自分でレジ袋に回収していきます。やがて後ろの人の商品が同じレーンに流れてくるので、回収作業はてきぱきと手際よく。

空き缶・空き瓶・ペットボトルはリサイクルに貢献すれば小銭換金!

リサイクルマシーン

缶やペットボトルのリサイクルに協力すれば、自分にも小銭が返ってくるというとても合理的なシステム。1本あたりの換金額はわずかでも、大人数で酒盛りをした後日にまとめて出せば結構な金額が戻ってくることも

最後に、スーパーマーケットの出入り口付近にある空き缶回収機の仕組みと使い方をご説明。フィンランドでは、空き缶・ビールの空き瓶・ペットボトルはすべて、後日このマシーンに戻しに来るだけでいくらか小銭(大きさや材質に応じて1本0.1~0.4ユーロ程度)が返ってくる、という合理的なリサイクルシステムが確立しています。

回収機拡大

投入口・終了ボタン・レシート出力口しかなく、とてもシンプルな回収機

この回収機の使い方はとってもシンプルで、ラベルやキャップが付いたままの瓶缶類を、底を先頭にしてコンベアに投入していくだけ!バーコードを読み取って識別されるので、ラベルが剥がれていると無効です。また、形状が潰れていると機械を通りません。すべて入れ終わったら、最後に機械唯一の緑ボタンを押して、レシートを受け取ります。

このレシートを買い物の精算時にレジ係の人に手渡せば、その分だけ値引きしてもらえるか、あるいは現金として換金される……という仕組みです。もし手元に空のペットボトルや空き缶が残ったら、ゴミ箱には捨てずにこの回収機を活用して、経済的にエコに貢献しましょう。

最終ページでは、その他のシチュエーション別「フィンランドのミニ常識」を一挙紹介!