足裏を指で刺激するだけの手軽な治療法
足の裏には、体の器官に対応する反射区があります。
頭は親指、生殖器系はかかと、背骨は足の内側のラインといったように、体の器官に呼応する「反射区」というものがあります。押して痛む部分は体の機能が弱っている部分。首が凝っていると、親指の付け根を押すと痛いし、生理に問題がある場合、踝(くるぶし)からかかとの間のあたりを押すと痛みがあります。そのため、その日の体調によって痛む部位は変わります。
リフレクソロジーは足痩せにも効果的です
指を使ってその反射区を刺激することによって生理機能が刺激を受けて活性化していくのです。結果、神経、血液供給が促進され、リラクゼーション効果、安眠効果、疲労回復効果など、健康回復や健康維持につながるのです。足裏がほぐれて血流が良くなってくると、鋭い痛みも和らぎます。足裏に溜まって固まっていた老廃物が崩れ、血流やリンパに乗って流れはじめることで、固く厚みがあった足裏や足の甲、むくんでもったりしたくるぶし周りもすっきりと変化し、足が細くなる効果もあります。サロンでの施術のあと、ほとんどのお客様の靴がゆるくなり、ふくらはぎが軽くなったと実感されています。
2012年8月31日から京都で行われた、アロマセラピーの国際会議を聴講したのですが、アメリカ、イギリスで現場に携わってきた看護士の方々による発表の中で、欧米では長年にわたる臨床実験により、リフレクソロジーについて大量のデータの収集をしており、ホスピスでの緩和ケアのひとつとしてプログラムに組み込まれており、患者のクオリティオブライフに多大な貢献をしているということでした。イギリスでは議会の承認を得て保険医療にも適応されているそうです。
反射区は手のひらや、顔、耳、頭などにも分布していますが、私は主に足裏の反射区を使っています。今後、色々なケースに対応する、お家でできる簡単なセルフケアのやり方と、生活の中での注意点、サロンでお客様をお手入れしてきて感じたことや、変化の過程などをご紹介していきたいと思っています。