相手をよく観察する
「がんばってね」と「がんばってるね」観察して初めて声がけがうまくいく
もちろん違いは語尾だけではありません。後者の声がけは相手をよく観察していないとできません。そのこと自体が、「ああ、この人は私のことを気にかけてくれている、よく見てくれている」という信頼感や安心感につながるのです。
例えば、なかなか結果の出ない部下に対しては、「新規開拓をがんばっているね」。
忙しそうにしている後輩に対しては、「忙しいときでも、いつも笑顔でがんばっているね」。
ちょっとスランプ気味の同僚に対しては、「大変なときなのに、それをみんなには感じさせずがんばっているね」。
こんな風に伝えれば、あなたの声がけは力強い応援メッセージになるはずです。もちろん、嘘やその場しのぎのコメントではいけません。相手をよく観察し、そして、相手のよいところに目を向ければ、かならず伝えたいポイントが見つかるはずです。同時に、相手がどういうポイントを認めて欲しいと思っているのか、相手のタイプや好みについても見えてくるはずです。
相手に対する期待を合わせて伝える
もちろん「がんばってね」を使ってはいけないわけではありません。例えば、
「大変だけど君ならできると信じている。引き続き、がんばって」
「忙しいのはそれだけみんなが君を頼りにしているってことだ。がんばれ」
「この問題をクリアしたときに、あなたはさらに成長すると思う。がんばって」
というように相手に対する期待や信頼を合わせて伝えれば、応援メッセージとして機能します。
また、伝えるタイミングや顔つき、声のトーンによっても「がんばって!」は機能するでしょう。
いずれにしても大切なのは、その声がけが相手のエネルギーアップにつながるか、観察力と想像力を発揮して使うことが重要なのです。