今からできる! わが家の「働くなでしこ」大作戦!
今度、キャリア相談に行ってみようかな!
■ライフプランを作る
妻の働き方で、将来の家計がどう変わるのか、夫婦でシミュレーションを作ってみましょう。ライフプランセミナーや家計の相談にいらしたご夫婦も、「保育園代がこんなにかかるなら、せっかく私が働いても、保育園代で消えてしまう。家事育児も大変だから、一旦退職しようかしら。」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。確かに、保育園に通っている時期は、妻の収入の大半が保育園代に取られてしまうかもしれませんが、その後の人生、長い目で見るとその違いは歴然です。悩んでいる方は、辞めてしまう前に「育児休職を取って、時短勤務をし、その後完全復帰をする場合」「出産退職をして、子どもが○歳になったらパートに出る場合」など、パターンを変えて老後までシミュレーションをすることをオススメします。
【参考コラム】●共働きの妻が会社を辞めたらどうなる?
■現在、育児休職を取りやすい会社に勤めている方
社内規定を確認したり、育児休職を取ったことがある方の経験談や近所の保育園情報などを聞いて、休職・時短勤務の期間と賃金、延長保育料金や便利なサービスなどを調べてみましょう。また、育児休職を取った場合のライフプランとキャリアプランも作ってみましょう。
【参考コラム】●共働き夫婦の育児休職、マネープランはどうする?
■現在、育児休職等の前例がない・取りにくい会社に勤めている方
社内に育児休職等の規定が整備されていない、という場合でも、社会保険労務士に相談する・本やネットで調べるなどして、上司や社長に説明して規定を作った、という話も耳にします。まずは、自分自身で制度について理解してみましょう。
●J-Net21中小企業ビジネス支援サイト
・社内規定の整備:育児休業・短時間勤務規程
・社内規定の整備:介護休業・短時間勤務規程
●育児休業を申し出たら解雇すると言われたなど、職場に関する悩み相談:
・全国社会保険労務士連合会「仕事応援ダイヤル」
0120-07-4864(携帯電話不可)
0570-07-4864(携帯電話用有料)
■転職を考える場合:キャリア相談、働きやすい会社の探し方
人材紹介会社やハローワークなどでキャリア相談を受けるほか、自治体でワーク・ライフ・バランス推進企業を認定して、専用サイトで紹介しているところもあります。こうした企業で中途採用を実施している場合は、応募する方法もアリだと思います。
例:東京都 「チャオ!見つかる!東京ワーク・ライフ・バランス推進企業ナビ」
■現在、退職をしていて、いずれ働きたいと考えている方
パートや派遣などで、少しずつキャリアを再開・継続できそうな方は、いくつか応募活動をされていると思いますが、中には、「家事や子育て等で、仕事にブランクがあるので……」と躊躇してしまう方もいらっしゃいます。最近は、自治体等で、女性のための就職支援セミナーやキャリア相談を無料で行うところが増えています。託児サービスが付いていることもありますので、公報や自治体のHPなどで、チェックをして参加してみることをオススメします。
例1)東京都 ワーク・ライフ・バランスに関する講座・セミナー等 ≪区市町村別≫
例2)マザーズハローワーク
働き続けるにしても、転職・就職をするにしても、「あなたに働いて欲しい(働き続けて欲しい)」と思われる人材になる努力も必要です。これからどんな仕事をしたいのか、必要なスキルは何か、など、自分自身を振り返って、今後のキャリアプランを描いてみましょう。
【参考コラム】●女性のキャリアと家計のハッピーアップ術!
■起業をする
このほか、家庭を大切にしながら、起業をしたい、と考える人も多くいます。育児や介護等で、なかなか外出ができない、という方は、起業に関する本やネット情報を読むのも良いでしょう。
●J-Net21中小企業ビジネス支援サイト「起業ABC」
また、民間団体や企業だけでなく、自治体など公的な機関でも、女性向けに起業セミナーなどを開催していますので、関心がある方、外出が可能、という方は、参加してみてはいかがでしょうか。起業に必要な基礎知識を学べるだけでなく、同じような志を持った方と出会えるのも魅力です。
●かながわの女性応援サイト(起業)
情報のアンテナをたくさん立ててみよう!
細い光でも集まれば明るくなる!
私が出会った方々、相談やセミナーにいらした方々の中にも、そのアンテナを少しずつ伸ばされて、今は仕事とプライベートを両立させて楽しんでいる、という方が多くいらっしゃいます。大切なことは、思い描いているキャリアプランやマネープラン(仕事やキャリアアップにかかる時間、家族のために使う時間、仕事で得られるお金の予測、そのために必要なコストなど)をパートナー(夫)にも伝えることです。そうすることで、家事や育児等についても共有度がアップしますし、情報のアンテナが2倍になる、という効果も得られます。
UN Women ミチェル・バチェレ事務局長が、日本神話に出てくる天照大御神(あまてらすおおみかみ)を例に挙げて、「暗闇に満ちた日本に光を注いだのは、女性だった」と話されていたのが印象的でした。皆さんの目の前を塞いでいる扉も、天岩戸(あまのいわと)のように大きくて重たい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ほんの少しの行動でも、ぜひ、今からできることを、何か始めてみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
●共働き夫婦の収入アップ大作戦!?
●イクメンは、家族の将来&日本経済を救う!?
●家計戦略としての共働きで負の連鎖と決別!
●ワークライフバランスの理想と現実・女性編
●結婚するならイクメンを選ぼう!
●30、40代での介護退職も3割! わが家はどうする?
●共働きのワークライフ&マネーバランス