ル・プチメックの夢の実現
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思い思いの時間を過ごす
ここまでメニューを見たり食べたりしてきてわかるのは、料理のクオリティは高いのにカジュアルなセミセルフのスタイルというだけでなく、価格もカジュアルということです。
そこに西山さんのブレない想いがうかがえます。フレンチの料理人出身の彼は自分が好きな料理をもっと多くの人に気軽に味わってもらおうと、ベーカリーでファストフードのようなかたちにすることで、自分の料理をより安価に提供し続けてきたのです。
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きびきびと働くスタッフたち
今回、合理化のためにファミリーレストラン並みの厨房機器を設備した、という西山さん。スチームコンべクションオーブン、真空調理機、コンベアトースター、これらが調理の無駄を省き、価格を下げることに一役買うのですね。
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食器の返却口
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分別のごみ箱がかわいい
「清水さんは前に、サンドイッチはできたて、挟みたてに限る、と言っておられましたよね。わかっていてもパン屋という業態ではなかなかそれができないんですよね。パンに合わせる料理や惣菜も、赤※(今出川)でも黒(御池)でやりたかったんですけど、オペレーションの問題ですぐに限界がきてしまったんですよ。冷たいものしか出せなかった」
※ショップのテーマカラーからル・プチメック今出川店は赤メック、御池店は黒メックと呼ばれる。ちなみに新宿店の色はグリーン、ここレフェクトワールはネイビーブルー。
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西山逸成さん
切望していた温かい料理やソースのかかった皿料理がこの食堂で実現できることになって、次々に新しいメニューを考え、ブラッシュアップしていく西山さん。
この記事を書いている現在はオマールエビのサンドイッチや、要望の多いテイクアウトサンドイッチに取り組まれています。
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コーヒーは約300ccのたっぷりサイズをマグで
レフェクトワールはこの店舗、菊池武夫さんの「可能性のある若い人と何かしてみたい」という考えから、人と人との素敵な縁あって生まれたお店。おいしいフレンチをより多くの人に食べてもらうためのサンドイッチ。西山さんの強みは、料理人でありながらパンのかたちも配合も、自在に変えることができるパン職人でもあるということです。サンドイッチや料理の、日本のパン食文化の新しい可能性を感じるお店です。
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レフェクトワール(ル・プチメック)
住所:渋谷区神宮前6-25-10 3F
電話:03-3797-3722
営業時間:11:00~21:00
東京メトロ明治神宮前徒歩3分
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