日本人はここ数年、ミネラル不足が慢性化するという傾向にあります。厚生労働省が発表した「平成22年国民健康・栄養調査」では、カルシウムをはじめ、マグネシウム、亜鉛等のミネラルの摂取量が、推奨量に対して60~70%台という実態が明らかになりました。
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毎日必要量、摂れていますか?


特にカルシウムに関して言えば、調査対象となった各年代で摂取不足となっているのです。例えば20歳男性のカルシウム摂取量は、前年調査時より21mgも減少。推奨量800mgに対して平均摂取量は428mgと、5割程しか満たしていない結果となっています。そこで今回は、日本人がカルシウム不足に陥っている原因と、対策として効果的なカルシウム摂取法についてお話したいと思います。


カルシウムが不足するとどうなる?

カルシウムが不足することで起こる健康被害といえば、一般的には骨粗しょう症が思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、実は骨への影響だけでは済まないのです。
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牛乳配達も最近は見かけなくなりました。

 


カルシウム不足が原因で、筋肉の動きが鈍化してしまうということをご存知でしょうか? 

例えば、肩こりや不妊症、高血圧や変形性関節症の原因にもなると考えられています。さらに、一見カルシウム不足とは直接関係のなさそうな、動脈硬化や脳卒中、心疾患なども引き起こすと言われています。


カルシウム・パラドックスとは?

カルシウムが不足すると、骨がスカスカになって骨折しやすくなる。そんなイメージがあると思います。しかし、パラドックスとは逆説の意。近年ではカルシウム不足が原因で、血管や細胞、脳にカルシウムが増え、数々の疾患を引き起こすカルシウム・パラドックスが話題になっています。

前述した動脈硬化や脳卒中も、そんなメカニズムで起こりうるとされていますが、日本人の多くが該当する慢性的なカルシウム不足は、実はさまざまな疾病をもたらす危険をはらんでいるのです。