リストラ対象者は特別な人ではない

リストラ対象

リストラは特別な人がなるのではない

有名企業のリストラが止まらなくなっています。誰もが知っているあの企業、社会的ステイタスも高く、大学生のあこがれの的だった企業でも、現在では業績不振のためにリストラが行われています。

リストラ対象者と聞くと、かつては会社のお荷物社員というイメージを持たれることが多かったのですが、最近はそうでもありません。

リストラが一般化したことで、誰もがリストラの対象となり得るようになったからです。実際、リストラの対象者としてピックアップされる人は特別な人ではなく、ごくごく普通の従業員なのです。

Aクラス人材は手放さない!リストラと整理解雇とは異なる

最近のリストラは、従来型の整理解雇とは異なります。整理解雇とは、人員を削減しなければ早晩会社が倒産してしまうような状態の時に、対象者を指名して行う解雇のことです。整理解雇の場合、対象者を個人レベルで指名して解雇するので、なによりも対象者選定の合理性が求められます。また整理解雇は、目先の倒産を回避するという短期的・一時的なものとして行われます。

一方最近のリストラは、企業の体質強化とか経営再建といったキーワードで行われるもので、将来に向けた企業の成長・拡大を目指した長期的・戦略的なものが多くなっています。

リストラの対象者も整理解雇のように個人名で指名するのではなく、年齢や資格等級、所属部門、職種といった一定の基準で大括りに設定されます。具体的には、「本社勤務の40歳代以上を対象に希望退職を募集する」とか、「●●工場の閉鎖に伴い500名程度の希望退職を募る」といった表現で、リストラ対象者が社内外に伝えられます。

リストラ対象者が、一定の基準で大括りに設定されるといっても、現実には大括りの基準の中で、個別具体的に対象者がピックアップされます。会社としても、Aクラス人材は絶対に手放せません。リストラ面談は該当者全員に平等に実施されますが、面談内容は当然異なります。

普通の人だからこそ辛い、リストラ

ストラの対象者は、今まで普通に働いてきた従業員です。他社のリストラ報道を耳にした場合でも、「まさかうちの会社がリストラすることはあるまい。まして、自分がその対象になることはあり得ない」と信じ切っていた普通の人です。自分がリストラ対象者の枠に入っていると知っただけでも、相当なショックを受けます。

特に、終身雇用制度にどっぷりと浸り、自己研鑽を怠ってきた人には非常に辛いものとなります。今までが楽だったので、このまま会社に残りたいという気持ちが強く、リストラに対して強い抵抗感を示すことが一般的です。

逆に、どこの企業でも活躍できる人材の中には、自分から辞めていく人もいます。

もちろん、今の職場が好きだから、今の仕事が気に入っているから辞めたくないと考えている人も多いです。

しかしリストラが長引くと、職場風土の悪化・職場活力の低下・生産性の低下といったネガティブ・スパイラルに陥りますので、短期間で決着をつけなければなりません。

次のページでは、リストラ面談の進め方を解説します