起業・会社設立のノウハウ/事業計画書・ビジネスプラン

マッサージ業(整体院)で起業・独立開業するノウハウ(2ページ目)

リラクゼーション業界での起業・独立開業の相談が増えています。中でも特に人気があるのがマッサージ業(整体院)。小資金で始めることができ、世の中のニーズが高いのが人気の理由でしょう。これからも店舗が増えるであろうこの業界で起業して生き残るためには、事前にじっくりと検討が必要です。今回はマッサージ業(整体院)での起業・独立開業について解説していきます。

中野 裕哲

執筆者:中野 裕哲

起業・独立のノウハウガイド

店舗物件を探す

店舗選びは費用と集客のバランスで

店舗選びは費用と集客のバランスで

資金面の目途が立ったら、次は店舗物件探しです。まずは自宅で開業するという方法もありますが、メインの収入として事業を継続していきたい場合、集客面で相当な苦労することを覚悟しなければなりません。

集客のしにくさという点で比較すると、一般的には、
自宅>マンションの一室>2階以上の店舗>1階の店舗
ということになります。

費用面では逆に、
1階の店舗>2階以上の店舗>マンションの一室>自宅
となります。

費用と集客のバランス、用意できる自己資金と獲得の可能性がある創業融資の額を考慮しながら検討しましょう。都市部なら2階以上の店舗、郊外なら1階の店舗というのが、費用と集客とのバランスが取れているといわれています。

※店舗物件探しについては、「起業時のオフィス・店舗の探し方と契約交渉」をご参照ください。


1人で始めるか、複数で始めるか

起業・独立開業する際に、資金、物件探しと関連して誰しも悩むところは、人数、ベッド数などの規模感です。1人で小さく始めるか、初めから3人雇用するような規模で始めるか。1人で始めるならば、もし失敗してもリカバリーは容易だし、複数で始めるなら、ある程度のリスクを取る度胸が必要になります。ただ、どれが正解ということはなく、経営方針次第といえます。

1. 1人で始める場合
マッサージ業での起業・独立開業の相談を受ける場合、ほとんどの方は最初は1人で始めることをイメージしています。

1人でマンションの一室などで始める場合は、コストがかからないというメリットがある反面、以下のようなデメリットがあることだけは意識しておきましょう。

表通りに看板が出せない
近隣からの集客を考えた場合、マンションの一室では表に看板を出すことができません。通りがかりにたまたま看板が目に入って来客というようなことは期待できないのです。店舗にお金が掛からない代わりに、Web集客等で広告費予算を使わないと集客面で苦労することにはなるでしょう。

■足を踏み入れづらい
マンションの一室に足を踏み入れるのはお客様から見たら、一段ハードルが上がります。特に女性はその傾向が強いといえます。

■密室で二人きりになる
マンションの一室で1人で始める場合、意外と意識されていないのが、この問題。お客様と密室で2人きりという状況が生まれてしまうのです。院長が男性のケースでは、女性のお客様にとっては恐いと感じる可能性があります。逆に院長が女性のケースではお客様が男性の場合、自分が恐いと感じる可能性があります。

■電話対応など
1人で始める場合、予約電話への対応など、どうしても運営面で無理が生じてしまいます。

2. 複数で始める場合
1人で始める場合は上記のようなデメリットがあるため、資金面で問題がなく、ある程度のリスクをとる覚悟があるならば、初めから複数で始めることをオススメします。

複数で始める場合、コストがかかるというデメリットがある反面、以下のようなメリットがあります。

■繁忙時間帯の対応
お客様が来店したい時間帯は重なるもの。複数の施術者での運営により忙しい時間帯でも待つことなく施術を提供できる体制を構築できれば、お客様にとっての利便性や安心感につながります。

■電話への応対など運営上の障害がない
複数で始める場合、予約電話への対応などスムーズな運営が可能となります。

■休み
交代で休みを取ることで営業日数的にも有利となります。

■2人連れのお客様にも対応可能
カップルなど、2人連れのお客様も同時に施術を行うことが可能になります。


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