大人なのに「思春期女子」が増えている!?

派手なネイル

思春期チックで「エイジレス」な大人の女性が増えている!?


人気アイドルグループ「AKB48」の主要メンバーの何人もが20代後半という事実を知り、驚愕した私ですが、そう言われてみれば、年齢で言えばもう立派な成人なのに、いつまでも思春期の子のように見える女性は珍しくなくなりました。

現代は常識や慣習に縛れずに、自由に自分の行動を決められる時代です。思春期の少女っぽいファッションや文化を楽しめるのも、現代ならではのメリットと言えます。

とはいえ、大人なのにいつまでも思春期のような思考、行動を続けていることが、今現在の「なんとなく満たされない気持ち」と結びついているのではないか、と薄々感じている人も多いのではないでしょうか?
 

「みんなと同じ」に安心する思春期

写真を撮る女性たち

同性の仲間に認められることが思春期の大きな目標


思春期は、親に依存していた子ども時代を卒業し、身近にいる友だちとの対等な関係のなかで、自分の存在意義を確認していく時期。したがって、思春期の特徴の一つが「周りにいる友人からの承認」を求めることです。

小学生の頃までは、親が自分の存在を受け入れ、承認してくれることがいちばんの満足でした。ところが思春期になると、周りの友だちなど、自分と同じ立場にいる他人からの承認の方を気にするようになります。

それはこの思春期に、親に頼らず自分の力で、他人と関わりながら生きていきたいという自立性が芽生えるためです。周りにいる同性の仲間が自分を受け入れ、認めてくれることが、この先、自力で社会を渡っていくための自信につながるのです。

とはいえ、周りの友だちからの承認を得るためには、意外にたくさんの努力が必要になります。仲間外れにされないように、会話や趣味を合わせなければなりませんし、「ダサい子」「ウザいヤツ」といったネガティブなレッテルを貼られないように、ふるまいに気をつけなければなりません。

そのため、思春期の子には周りの友だちと同じ、同調的な行動がたくさん見られます。こうした、「みんなと同じ」という同調性に安心する友だち集団を「チャム・グループ」(同調的な仲間)といいます。
 

「私らしさ」に目覚める青年期

アイデンティティを自覚していく女性

友だちとの違いから自分らしさを自覚していく


しかし、高校生になると、次第に友だちとの同調的な関係を重視しなくなっていきます。それは思春期から青年期に移り、次は周りの仲間とは違う自分らしい生き方を発見したいという、「アイデンティティの確立」に興味が移ってくるからです。

友だちの中には大学に進学する人もいれば、社会に出て働き始める人もいます。人生に対する考え方も、人それぞれです。そんな仲間との間の「違い」をお互いに承認し、「私らしさって何だろう?」という思いをぶつけあいながら、自分らしさを確認しあうのが、高校時代から20歳前後くらいまでの青年期の若者の特徴です。こうした、お互いが「違う」からこそ刺激的で楽しい、という自立した友だち集団を「ピア・グループ」(自立的な仲間)といいます。

このように、友だち関係がチャムからピアへと成長していくことで、他人とかかわる自信をつけ、さらに自分らしい生き方を見つけていくことで、やがては親からの精神的、経済的な自立を果たして、巣立っていくのです。